私の娘は典型的な長女。
しっかり物で人のために身を粉にすることも厭わない。
その気質によって、人の心情を鑑みて言葉を発し行動をする。
それはそれは疲れるだろうと思ってやるのだけど、それに対し母である私は典型的な下の子気質でつい娘に甘えてしまう。
私は何でも考えすぎる傾向にあり、細かいことが気になって仕方がない。
だから色んなことを心に溜めがち。
そして、それが溜まりにたまると抑えきれないほどの怒りになったり、なんてこともないことで涙が出て止まらなくなったりする。
よくある我慢のしすぎ、というやつですね、きっと。
おそらく、本音を言ってはいけないとか、そんなことを思う自分は最低だとか、自分の中にある自分のルールのようなもの?
こうでなければいけない、みたいな。
そしてそれに反する自分を、自分がどうしても受け入れられなくて、その怒りや謎の涙の要因を他で探すようになるのでしょう。
わかっています。
重々承知しています。
そして自分の分身のような娘にその隠したい部分を突かれる。
どうしても、その受け入れられない自分を隠したいと思うあまりに、素直に聞けない時もある。
老いては子に従え。
充分わかっています。
わかっていても、素直に聞けないその自分すらもなかなか認められない無限ループにはまっていくのです。
どこまでもどこまでも。
特に言いたいことも何も言えず、ずっと我慢をして生きてきた人はそんなループにはまりやすいのではないかな。
人間は誰しも完璧ではない。
子供を産み、子供の年齢と同じだけ親としての経験を積んだだけ。
親は、子供に親にしてもらったの。
でもね、長く親をやってくると勘違いしてしまうのかも。
自分は子供より上の立場の人間だ、みたいに。
そうじゃないのに。
だから、素直に聞けない時もあるのです。
よく、「可愛いおばあちゃんになりたい」
と言う人がいるけど、私にとってはその境地に至るまで、まだまだ修行が必要なようです。
今日は自戒をこめて。