マチュピチュに行くにはクスコから電車🚃かバスで🚌オリャンタイタンボまで行きそこから終点までバスというルートがある様ですが、電車のルートは崖崩れで時々通行不可になる事があるみたいです。私のツアーはバスでクスコの空港からオリャンタイタンボと言う町の駅まで行き、ペルー鉄道でマチュピチュというコースでした。クスコから崖っぷちの様なじゃり道を民家の軒先をかすめるようにバス🚌は進みますが、中古の30年以上前というより子供の頃見たボンネットバスの、すぐ後、くらいの型のキャブオーバーバスで標高が高いのでもちろんエアコンなんて無し、シートもカーテンもボロっちいけど東南アジアやアフリカ辺りなら普通だと言われそうだけど、クスコの峠を越える道がとにかく狭すぎて、中型じゃ無いと通れないと言ってました。もちろんのこと、ペルーには最新の大型バスが至る所に走っていますが、あの時はまだ道路もまだ整備中で、逆に言えば貴重な体験をさせて貰いました。ガタガタ道で埃も凄かったけど、日本も私が子供の頃はそんな所があちこちに有りました。

 

オリャンタイタンボの町です

 

オリャンタイタンボの駅

 

 さて、それではそろそろ本題に入ります。なぜ、バスルートの案内をしたかと言うと、バスが4000m越えの高地にあるインディオの女の子達が民族衣装でお土産販売している休憩所を出た辺りからバスの中でマイク越しに🎤添乗員の声が聞こえてきました。私が今まで、日本や世界を添乗の仕事をして来て、一番酷かった仕事中のお話をします。と来たもんでしたよ、私・・・結構、現在進行形で酷かった旅が進行している様な感じするけど、バスの中は静まり返っているし、まあまあ聞きましょう。

 ビジネスクラスの南米のどこか、添乗旅行中に飛行機のタラップを踏み外して、男の方が転落してしまい、病院に同行しろと、東京の本部からの指示があって、他のツアーの方々は現地の添乗員補助の方が次の目的地に同行してくれる事になった。救急車はどこかの病院に連れて行ったが、行き先もよく分からない。必死に現地で探して、目的の病院までタクシー🚕で行ったが、旅行中の預り金を大量に抱え込んで、暗い夜道を走っていると、ここは噂の治安が相当悪い地区ではないか!タクシーがグルで強盗のためこんなところに連れて来られたのか?とか不安に駆られていたが、何とか優しい運転手さんで病院までたどり着く事ができて、一安心、も束の間、緊急手術で東京の本部と大事なやりとりが数件携帯電話に入る。

心中モヤモヤしている時に、また、東京の本部から電話が!あれ担当が先程の人間と違うと思ったら、苦情処理担当からでした。

 内容については国内のチンケな日帰りバスツアーでバスの席を午前と午後で交代して欲しかったので、激アツ添乗員さんにお願いしましたが、やって貰えなくて楽しみが半減したと言うような苦情が数件あったので、どういう対応したのか教えて欲しいというような事だった。「ふざけるなよ!オレは今、頭蓋骨がぶち割れて、緊急手術のお客さんの対応中だぞ」なんで今、この時にそんな事で何回も地球の裏側まで電話してくるんだ、たかが1日のバスツアーで席なんか代えなくても、誰も死にわせんわ!東京で対応しとけば良いだろうが!

 といったような事をグダグダ、ペルーの高地の空気の薄い所で1時間以上お話しされました。大手の企業の添乗員の方です。この内容はコロナ前のお話で、私の記憶も曖昧になって来ていますが、大方この様なお話でした。私は気持ち的には何言ってんのこの方は、自分で

怒りまくった言い訳を皆ながアンケートに苦情を書かないように誘導している様に感じましたよ。もちろん私は苦情を書きました。楽しみである旅行ですからね!

 スゴい強者サムライ添乗員さんのお話でした。

おっとっと、私のグダグダ話も失礼いたしました!まだまだ続きがあるやもしれんですね。

 

こちらはマチュピチュの現地バス以前転落したので、今は新しいバスになっていました。