フミオくんの旅立ち | ちょっと、みちくさ

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~かわいいケモノと楽しい生活~


私が以前書いたフミオ君のこと、覚えていらっしゃるでしょうか?
」という方は、
生きていくチカラを参照してくださいませ。

フミオ君のお母さんから
「わんこのブログ書いてるんだって?今度メールするからアドレス教えて~。」
と言われて1度はそのページを削除することもを覚悟しましたが、今もってそういう趣旨のメールが来ないので、何とか削除せず生き残っているページです。
私の拙い文章はさて置き、いただいたコメント全てがそれぞれとても深く、考えさせられる内容で、私にとってとても大切な1ページです。 

 そのページの主役の1人でもあるフミオ君ですが、先週無事に大学を卒業し、就職先のある都会の町へと旅立っていきました。   

旅立ち02

 フミオ君が両親、祖父母とともに住んでいる家から離れると聞いて
私は、てっきり「お母さんも家を出て二人で暮らすんだろうな」と思いました。
なぜならもともと両親と3人で都会に住んでいたフミオ君一家ですが、最初にフミオ君が大学入学のために今住んでいる町の祖父母の家に移ってきて、その1年後にフミオ父が地方に転勤になると、フミオ母は夫と一緒には行かず、フミオ君と一緒に暮らすことを選んだからです。

今はフミオ父も一緒に住んでいますが、いろいろあって夫婦仲は決していいとは言えない状態。
すぐ離婚…とまではいかなくても、当然フミオ母は都会の町で息子と2人で暮らすことを選ぶのだろうと。

ところが。。。
就職が決まるとフミオ君は宣言したのです。
「オレは、ひとりで暮らすから。」
「お父さんとお母さんの問題は、二人で解決して」

彼は彼なりに、今のままの自分ではいけないと自覚していたんでしょう。
あの過保護な坊やのフミオ君が、大学に入った当初は、ホームシックで毎日メソメソしていたというフミオ君が、いつの間にかちょっぴり大人になっていました。

  

旅立ち03

 新しい生活に向けてわくわく、前向きのフミオ君でしたが出発の前日、熱を出してしまいました。
原因は。。。彼の家族。
決して仲の良い家族とは言えないけど「フミオ君を愛している」という点ではみんな一緒。
両親に祖父母の計4人が、それぞれ口々に「大丈夫?」「心配だ」などと言い続けたためフミオ君も不安になってしまったようです。
でも翌日には元気に出発していったそうです。

そして明るい声でうちにも電話をくれました。
ひとしきり話した後、
「ところでお茶っ葉って、どのくらい急須に入れればいいの?」
とフミオ君。
今までは「お茶飲みたーい」と言えばお茶が出てくる生活。
どんなに朝早い時でも、栄養士の資格を持っている母親が栄養たっぷりの朝食を用意し、バランスのとれたお弁当まで持たせてもらっていたフミオ君。
「オレって、子供だったんだなぁ。。。」
 しみじみつぶやいてました。
 
 それがわかっただけでも大人になったってことだよ、フミオ君。

旅立ち05


ちょっと。。。 いえ、かなり過保護ではあったけど、フミオ君は確かにご両親から無条件の愛をたっぷり受けて育ったことは事実。
愛されて育った子は、強いのです。

フミオくん、君はきっと大丈夫。 
がんばれ新社会人
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