「責めること」は悪いこと?
30年来の友人から質問をいただきました。
「人や状況を責めること」と
「自分を責めること」は同じなのでしょうか?
こんなふうに答えました。
まず、お伝えしたいのは、
「責めること」が、
決して悪いと言っている訳でなく、
責めることが、
自分にとって有益かどうかということです。
その観点から見ていくと、
とっても分かりやすいと思います。
まず言えるのは、
責める対象が、
自分であっても、相手であっても、
弓矢の矛先が違うだけであって、
弓矢が内側でとんがっています。
本来、
この弓矢(責める気持ち)があるかぎり、
心は穏やかでないはずです。
まずは、人を責める場合…
人を責めているかぎり、
人や状況のせいにしているかぎり、
自分の人生を見ていません。
自分の幸せを、相手に委ねてしまっています。
自分の手の中から、幸せを手放してしまっています。
例えば、
誰かにナイフで刺されたとします。
お腹から大量に血が流れています。
それなのに、
刺した相手に向かって、
「なぜ私にこんな仕打ちをしたのか?」
「おまえは悪いやつだ」
「悪魔と同じだ!」
などと、罵っているばかり。
そのうちに大量の出血で死んでしまいます。
本来このとき、自分の傷に注意を注ぐべきです。
一刻も早く止血して、生きることが第一です。
罵ったとしても、何もなりません。
私たちはこれと同じことをしているのです。
相手や状況、あるいは自分のせいにして
自分の人生、自分の幸せに意識が向いていないのです。
昨年までの私がそうでした。
人や状況のせいにしたり、
自分を責めたりして、
自分の幸せを無視していました。
さて次に、自分を責める場合…
自分を責めている限り、幸せではありません。
自分を嫌っている限り、決して幸せではありません。
自分を責めている人で、幸せな人はいません。
逆に、幸せな人は、自分のことが大好きな人です。
自分のことが大好きになれば、人のことも大好きになれます。
以下のブログ参照。
http://www.cocoroworld.com/index.php?Blog%2F2010-06-10
対象が人であろうが、自分であろうが、
責めているかぎり、
エネルギーがどんどん浪費します。
そのロスに気付いてみて下さい。
責めることで、どれだけ無駄なエネルギーを注いでいるか。
脳がその無意味さに気づいたとき、
そのパターンが壊れます。
「心の宇宙」エンジニア オーヤ