小学校5年の娘がいます。
彼女の夢は「女優」。
歌って踊れる女優です。
しかし、バレエもしていない、歌は音痴、芝居はやろう!やろう!としてしまい、リアリティがない。
リズム感はある方ですが、ダンスが上手いわけじゃない。
それなのに、将来に向けての努力を全くしようともしない。
何度かそれとなしに背中を押してはみたものの、その時だけ。
結局なんにも変わらない。
「やりなさい!」と言われて始めても長続きしませんよね。
自分から「そうしなければ!」と気づかないと。
そこで、今度は私自身が彼女の前で毎日発声やら柔軟やストレッチ腹筋などトレーニングを初めてみました。
しか~し!彼女は全く他人事。
挙げ句の果てには・・・
「母さん、頑張って~。」だって。
「あんたの為にやっとんじゃ~い!!気づけよ~!」って心で叫びましたね。
そして、先日。
「私、歌やダンスのレッスンが出来る○○中学に行きたい!」
なんて言い出した。
「何~!!」「私立?!遠い?!寮生活?!」「ふざけるな~!」
とは言いませんでしたが、そんな思いでしたね。
日頃から本人がコツコツ努力しているのなら
「一緒に受験頑張ろう!」って言えますが、
この状況では、そんなことは口が裂けても言えません!
「あなたの将来なんだから自分で決めればいいけど、
大人になるまでは親として私も責任があるの。
あなたがこれからどう生きていくのか、どういう考えを持てるようになるのか・・・。
とにかく今の自分、これからの自分をしっかり見つめてよく考えて、決めなさい。
それでもどうしてもそうしたいと言うのなら、
それに向けていま自分が何をするべきなのかをよ~く考えて、
それを態度で示しなさい。」
そしてオープンスクールにも参加して、益々本人はその気が募り・・・。
心を入れ替えて頑張っているか!
と思いきや・・・
今までとな~んにもかわってな~~~~い!!!!
今日もいつものように家族と一緒にTVを見ながら大笑い。
とうとう私も爆発しちゃいました~!
「あんた~!!ふざけるな~!!それがいま自分がすべき行動か~!
人生、そんなに甘くないんじゃ~!
いい?二度と○○中学校を口にするんじゃないよ!!!
二度と女優になりたいなんて口にするんじゃないよ!!!」
彼女はビックリしながらかたまり、そしてじわ~っと目に涙をいっぱい溜め、
その後風呂場でワンワン泣いてました。
私も心を鬼にしてぐっとこらえました。
その夜、私の枕元に一枚の手紙が置いてありました。
「どうしても女優になりたいんです。
お母さん、お願いします。
もう一度だけ、チャンスをください。」
こんな事を書くような子ではなかったので、正直驚きました。
そしてとても嬉しく、目頭が熱くなりました。
ああは言ったものの、「母さん!心入れ替えて頑張るから、もう一度だけチャンスをください。」
なんて言って根性見せてくれれば考えてもいいのに・・・でも、あの子はそんな性格じゃないし・・・。
なんて思っていた矢先だったので、ただただあの子の心の成長が嬉しく思えました。
子供って、親の知らない間にも、いろんなことを吸収して学んでいくのですね。
次の朝、彼女にそっと言いました。
「どんなダイヤだって、磨かなければただの石ころ。
ただの石ころだって一生懸命磨けばダイヤにも勝る輝きを見せてくれる。
あんたがダイヤか石ころかそんなことはどうでもいい。
ただただ、しっかり自分を磨き続けなさい。
必ずいつか輝く時が来るから!」
根性と努力をおしまず、夢に向かって頑張って欲しいものです。
こころ♡リズム~話どころ・聴きどころ~話し相手・愚痴聴き