続き
私はお仕事を続けていたら
たぶん病院からの電話を受けても、母のもとに
すぐに駆け付けることはできなかっただろう
病院に付き添ったりするたびに、お仕事を休むことも
たぶん無理だったと思うし
できたとしても周りの人にすごく迷惑をかけるし
自分自身もいたたまれなかったと思う
普通の会社員ではなくて、現場で働くお仕事だったので
しっかり考えて組まれたシフトが崩れるのは
それを立て直して人を配置して現場を回すのは
容易ではないことが身をもってわかっている
休む方も休ませる方も、精神的にもまいってしまう
その仕事のリスクを退職していたことで全く悩むことなく
身軽に母の付き添いなど日々を動くことができた
母は父と離婚して一人暮らしだったので、一人にするのは心配だったけど
別居していたからこそ退院した母を家に呼ぶことができた
次の検査までの間も私たちの自宅で一緒に過ごすことができた
義両親と同居生活しているときに病気が発覚していたのだったら
いくら心配でも母を家に住まわせるわけにはいかなかった
私が通ってお世話するしかなかっただろうと思う
そう考えると本当に『神様ありがとう』と思わずにいられない
そして母が入院して毎日病院に通うようになったころには
私たちは引っ越しを済ませて、同居生活に戻っていた
そこからの方が入院先の病院に通いやすかった
全てはタイミングよく、そうなるようになっていた
全部、あとになって振り返ってみてわかることなんですけどね