スタッフレポート

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長雨・日照不足・・・天候不順だった8月が去り、9月になると秋の訪れも早足でやってきた気がしますね。
この時季は、農業の世界では「端境期」と言われますが、こういう時季こそ畑を訪れる楽しみがあります。
夏ものの野菜がそろそろ残り少なくなり、冬・春ものへの衣替えに移るさまは、生命の営みをよりダイレクトに感じることができ、
また、それぞれの生産者のこだわりや個性をより顕著に感じることができるのです。

先日、私たちにいろいろな「ご縁」をもたらしてくれている飯能エリアに出向きました。
【うたたね夏マルシェ】でお世話になった『ナチュベジ~Will』の飯島さん、
11月の公園マルシェでお世話になる予定の『のっぽファーム』北村さん、
そして同じ「明石農園」門下生である日高市の『ののの農園』さんを初訪問。
お付き合いのあるレストランからご要望があった「翡翠ナス」という緑色の長丸いナスを求めての遠征でもありました。

初訪の『 ののの農園』加藤さんご夫妻は、まだ初々しさを感じる新規就農1年生。
ですが、一通りご案内して頂いた圃場を拝見して、そのポテンシャルの高さに驚きとときめきの連続でした。
加藤さんのお祖父さんが養蚕農家だそうで、小さい頃から農業を身近に感じられる環境にあったとはいえ、
1年目とは思えないほど手入れの行き届いた圃場、同じ品種でも時期を少しずつずらしながら植え付けされた作物の数々。
決して広いとは言えない農地でありながら、限られたスペースを無駄なく有効に活かし、様々な品種を扱っていました。
その主役たる作物そのものも、無農薬栽培でありながら、虫食いはほとんど見られない葉菜類、活き活きと元気な実をつける果菜類、
そして、数日前に播種したばかりの冬もの野菜たちが、愛くるしい新芽をのぞかせていました。
そのどれもが‘生の喜び’を高らかに奏でているのを肌で感じることができたのです。

「今は全てが‘手探り’‘実験’のようなものです」と語る加藤さん。
「農業とは、失敗の繰り返し」
50年農業をやってきた「木内こだわり農園」の木内さんですらそう語るのですから、失敗から得るものの方が多いのではないでしょうか。

「ほうきもろこし」という珍しい品種も見せて頂きました。
主に飼料用とされる品種ですが、穂先が長く幾枝にも分かれ、文字通りほうきの先端を思わせるような形状をしています。
埼玉県内では唯一という「箒職人」さんが手作りで仕上げるという‘作品’もぜひ見てみたくなりました。。
収穫を兼ねて、畑でワークショップなど行っても楽しそうですね。

畑が産みだすものは「食」ばかりでなく、「衣」や「住」に関わるものも多くあるのです。
普段は棄てられてしまうような部位もとことん活かす・・・
『ののの農園』さんの取り組みに、あらためて農業の多様な可能性を感じました。

実は、この日の飯能遠征のそもそもの目的は、「シナモンロールラボ BINTA」の丸山さんにお会いすることでした。
丸山さんは、ライアーに興味を持って頂き、「ぜひ習ってみたい」とご連絡をくださったのです。
また、ランチをご一緒させて頂いた「cafe ALICE」の原島さんは、ヒンメリ作りのクラフト作家でもあるそうです。
飯島さんのスペルト小麦を使ってヒンメリ作りのワークショップをして頂いたら・・・
マルシェで素敵なコラボが実現しそうな淡い期待に胸が高まりました。

今回の日高~飯能遠征も多くの‘実りのたね’を得ることができた有意義な時間でした。

そろそろ11月の秋の公園マルシェに向けて本格的に始動しなければなりません。
近日中に出店者募集のご案内などもしてまいります。
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