約10年程前、母の入院を期に実家終いを提案しました
その頃はまだ父も元気だったので、2人が元気なうちに実家を片付けて欲しかったという思いで。。。
これは、私達子供のエゴだったのかもしれない
実家は電車も通ってなくて、バスは1時間に1本。
スーパーも近くに無くて、車は必須のとにかくめっちゃ田舎にあって、高齢者が住むにはとても不便極まりない所。
私が住んでる街からは車で山を超えて2時間かかるから、仕事しながら通うのもとても大変でした。
先々の事を考えて、私の近くに住んでもらった方がお互いの為に良いと思い、両親を説得して引越しを決断してもらいました。
100坪の土地に当時築30年の二階建て一軒家。
坪単価7万。
こんな田舎、土地代くらいにしかならないだろうなぁと思っていたらラッキーな事に1300万で売却出来ました
長年住んでいた大事な家を手放し、都会(そんなに都会でもないけど実家に比べたら😅)で賃貸マンション暮らしを余儀なくされた両親は本当に辛かったと思います
普段から文句が多い母からは、かなり恨まれました。
「あの家があれば」
「田舎の景色が恋しい」
「あんたを信じて来た私達がバカだった」
「私1人でもあのまま生活できたのに」
そりゃぁもう、毎日の様に散々に文句を言われました
子供の頃から私も姉も虐待を受け毒親に育てられた私にとってもその毒親をそばに置くということはとても勇気のいる決断だったのだけど
けれども、父が段々と老いてきてパーキンソン病になり、私が介護を担って看取った後になって、あの家をあの時思い切って手放してて本当に良かったと思います
母1人ではあそこには住めないだろうし、片付けから相続の事とか色々大変な事は時間も労力もお金もかかる
そんな手続きは誰がするん?私でしょ?
そんなお金は誰が出すん?私でしょ?
そんな現実は母は理解しようとはしないので、今だに私が悪者になってますが、私自身この選択が正しかったのかわからないけど、その時その時のベストを尽くしてきました。
子供が出来る役割って、人それぞれ家族それぞれなのでしょうが、これが私なりの精一杯の親孝行。
最近旦那さんを亡くした姉は、この事をふまえて「子供達に迷惑かけられないから」と、いつどうなっても良い様に自分の身辺整理を始めたとの事。
姉は57歳。
そんな事を考えるなんてまだ早いかもしれないけど、人の命はいつどうなるかわからないからって、一人暮らしになった姉は今までに増して丁寧に暮らす様になったみたいです
早々に実家終いしてくれた事は両親に感謝だねって姉とも話してました。
女、三界に家なし
本当にそうだなぁと思いました