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レッツ!クリスマスライヴ
↑ご覧ください。
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「グゥッーーーッイーーヴニン、トーーーキヨーーー!!!!」


そのスターは、叫んだ。


「「「 きゃああぁぁーーーーぁ! 」」」」


何万人もの黄色い歓声が、

薄明かりのスタジアムに響き渡った。


状況が飲み込めないながらも、

歓声の勢いに押され、

実加も控えめな声で


「わー」


とつぶやいた。


「ンーイェ!……グゥッーーッイーーヴニン、トーキヨーー!!」



( ……に、二回目?)



スターはさっきと同じセリフを、

さっきより一段と澄んだ声で、

堂々と繰り返した。



友人の早咲に、

無理矢理連れてこられたこのライブ。



最初は気乗りがしなかったが、

スターがステージでそう声を張り上げた瞬間、

実加の中で何かが弾けた。


「……わあぁぁぁー!」


実加は、さっきよりも大きな声で叫んだ。



「オーーゥイェ!! グゥッーッイーヴニン、トーキヨー!!」


( ……って、三回目? でも、いいや! この際のっておけ! えーい!)


実加が、腕を前方に突き出しながら叫ぼうとすると、


「「「「「 きやぁぁぁぁぁー!」」」」」



何千倍の声援が、

実加のありったけの声を飲み込んでいった。

スタジアムは、割れんばかりの歓声で揺れている。

( すごい歓声!

 もうこの際、遠慮している場合じゃないみたい。

 ここでは、私のことなんか、誰も気にしてないんだ。

 ここでは、私、人目を気にせず、自分を開放できるかも……。

 このライブの三時間、私、別人みたいになれる……!)



「グゥッーッイーーヴニン、トーーーキヨー!!」


(まただ! 四回目? ……でも、もう何回言ってくれてもかまわない!)

実加は、揺れるスタジアムと一緒になって絶叫した。



「グゥッーッイーーヴニン、トーーーキヨー!!」


「「「「「 きやぁぁぁぁぁー!」」」」」




突然、会場すべての照明が落とされた。




巨大な蜂の巣を突ついたかのように熱狂の渦だった場内が、

一瞬のうちに、

誰一人いないかのごとく、

しんと静まり返る。




目の前にはただ、

暗闇が広がっている。




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