今日はいよいよ明後日迫る3度目の夫婦揃っての日本一時帰国。

昨年は3年ぶりの帰国で、何もかもが新鮮だった。

四年目の今、私たちはフランスで納豆もラーメンも柚子や、文旦、小夏に至るまで自分たちで作った。


トンカツにしても、たたきにしてもレストランを調べては人生史上最高に日本料理を極めた。

当たり前にスーパーで買っていたあの日がなんだったのかと思うほど錬金術のレベルがフランスにきて格段に向上した。

フランス人の自分でコツコツ緻密にやろうとする姿勢はすごい。

また歴史や哲学など、アニメですらとことん哲学してのめり込んで思考停止に陥ることがなく突き進む生きる態度は今の日本人が見習うべき点も多い。

フランス人もまた日本人から学ぶものが多いのであるが。

とにかく、答えなんてどこにもないし、真実も、同じものですらもないということをフランス人はよく心得ているのはすごい。

人間の中に湧き上がる渦のような心模様や見てくれを確かに差別もするけれど、ありのままに認めて受け入れる力というのは圧巻するほど自然にできる。

だからどんなことをひけらかしても人が離れていかないのがフランスだ。

日本ならどうだろうか。

自分の全てを曝け出した時、離れていく人失うものが多すぎるのではないか。

私はフランスにきて大きな収穫があったとするなら、それはそのことだ。

ありのままの自分をひけらかして、ありのままでいて、好きにして失うものを怖がらなくていいという雰囲気だ。

破れてもまた立ち上がり、壊してもまた修復し、ボロボロの雑巾のようになってもまた使い続けて工夫して素敵なドレスにしていくのである。


そんな力がフランス人には宿っている。

昨今のアメリカからきたようなファストファッションや、浅い分析からなるものではない。

フランス映画を一度良いものを見たなら、きっとその人は一生かけてその映画を堪能し、魂の故郷を見つけたような豊かさを得られるだろう。

そしてその後ワーナーブラザーズのフォールアウトのようなグロテスクなデジタルまみれの映画なんて30分と見られなかった。

フランス映画は長いものが多いけれど、その描写はかつての黒澤映画を彷彿とさせるような人間たちの心理的模様が繊細に描写される。

それはまるでかつての日本が持っていたものをフランスに密かに保管してあったかのように懐かしさを覚える。

私は少なくともこの命でフランス映画を触れられるものになったことで、空虚さ、心の虚無感という今後の人類が陥るであろうものからすでに救われた気がしている。


次回はフランス映画を少しずつ紹介していこうと思う。

お楽しみに。

最近はtiktokやプライベートで窓際で毎日歌を歌っている。

以前より歌になってきたように思うがまだまだ死ぬまで深めていくものをカラオケではなく窓際で歌うものとして生活の中に取り入れたという感じ。

日本にいたらきっとカラオケに飛び込んでエコーやキーをコントロールしてなんの風景も見ずに誰かの真似をするように歌うだけだったかもしれない。

メロディーを奏でるのではなく、声を出して発散し、悦に浸って効く人の気持ちを深く観察して雰囲気を読むこともあまりなく、夢中になって酒を飲みながら自分ではない誰かの真似をする。

それって本当にまるで生き方そのものです。

歌も私たちの感性も、生き方、あり方そのものです。

フランスはそういう意味では人を自由に伸びやかにしてくれる場所なのである。本来は。

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