壁を越えることとメンタルヘルスの知恵(時薬について) | こころ元気研究所 鎌田敏(びん)『元気が出る講演会・笑顔いっぱいの研修』講師ブログ  

こころ元気研究所 鎌田敏(びん)『元気が出る講演会・笑顔いっぱいの研修』講師ブログ  

笑顔と元気をお届けすべく、全国各地で講演・研修活動。 行政、PTA、社会福祉協議会、企業、商工会議所、労働組合、経営者団体、青年会議所、医療機関、福祉介護施設、民生委員、安全大会など多方面で講師を担当。

 

新年度が始まり、僕も企業のキックオフなどでの講演が多い月になります。先日も新入社員の方も参加された場で「人生の意味は貢献」というアドラーさんの教えを紹介しながら、壁はたくさんあるけど、しんどいこともあるけど、「成長は約束されている」ので、社会や組織に貢献できる人へと成長してくださいね~とメッセージも送らせていただきました。

 

壁はしんどい、だけど成長の糧でもあるんですよね!ふりかえってみたらいつのまにか壁を越えていたこともあるんですよね。そして、成長した自分との出会い。こんなすてきなことはない。まだ出会ったことのない自分と出会えるのだから。

 

 

 

さて、

メンタルヘルスの知恵

 

「忘れよう、忘れよう」とすれば、もっと忘れられない。
これは、人間の悪い癖ですね。


「時薬」という言葉があるそうです。


悩みやストレッサー(ストレスの源)に気づいたならば、それをしばらく放っておくという放任型のアプローチ。

時間が忘れさせてくれる…時間は最高の薬。
と、いうことで「時薬」というそうです。


確かに人間には「ホメオスタシス」(恒常性)というシステムが働く。自然回復力などともいわれるものですね。


※恒常性、ホメオスタシスとは、生物のもつ重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のこと。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


心身を健やかなバランスに保とうとする人間の持つナチュラルなシステム。


こういうスゴイ能力を潜在的に持っているんだ!と、その能力に委ねる態度(時間に任せる態度)は、目先のことに右往左往することなく、悠々と、どっしりと構える態度につながりそうですね。

昔の人は、良き言葉を生み出します。ホメオスタシスなどという難しい理屈など知らなくても、人生の知恵から生まれるものだけに「時薬」という言葉のほうが力(説得力)があるように感じます。