『身儀をおさむれば、心地も随て整なり』 (正法眼蔵随聞記)
「姿勢を正しなはれ。心がシャキッとしまっせ!」 と、道元さんが言われたそうです。
「心身一如」という教えがあります。
心と身体は一の如し。リンクし合っているということ。「こころ ⇔ カラダ」の方程式ですね。
心をコントロールするのが難しいときがある。
そんな時は、身体から心をコントロールしてみる。
「気を付ける」には「良い気を付けよう」、つまり「元気を付ける」という意味もあります。
「気を付け」という号令で姿勢を正すのは、「身儀をおさむれば、心地も随て整なり」であり、心のスイッチが切り替わるからです。
元気が付くから、その気を配ることが出来ます。気配りです。
心に余裕がなく、元気力が低下気味だと、気配りする余裕もないですもんね。
「元気を出せ」と心をコントロールしようとしても難しいときがある。そんなときは姿勢など身体から心にアプローチしてみよう。
工場で朝の体操をダラダラとやっていると関節は少し伸びているかもしれませんが、心は身体に連動してダラダラしている可能性がありますね。これでは集中力の低下を朝から引き寄せていることになり、事故につながるかもしれません。体操は身体だけへのアプローチでなく、心にも関連しているということ。建設・製造業界での安全大会などで講演させていただくときは、こうしたことにもよく触れます。
ストレスを感じているときは筋緊張で身体が硬くなっています。
人前でのスピーチでイメージすると分かりやすい。カチコチになるというやつです。
「落ち着け」と心をコントロールしても難しいときがある。そんなときは、ストレッチや息を吐くなど身体から心にアプローチ。
「からだほぐし」⇒「こころほぐし」の順番です。
心身一如。昔からあるメンタルヘルスの知恵なのです。
講演動画、雰囲気が伝わると嬉しいです