『自分に妥協してはいけない。あなたには、すごいことができるんだから。』
と、ジャニス・ジョプリンは語ったそうです。
ジャニス・ジョプリンのあのハスキーボイスでこんなことを囁かれると、思わずゾクゾクとやる気が湧いてくるような気がする。
さて、
「あなたには、すごいことができるんだから」…
すごいことができる…?
すごいこと…?
と、問いかける前に
「自分はいったい何になりたいのだろうか?」
という問いかけが大切な気がします。
まずは、自分は何者になろうとしているのか、と。
僕の好きな歴史上の人物に「楠木正成、正行」親子がおります。
息子の正行(小楠公/正成は大楠公)が、涙なくしては語れない壮絶な最期をとげた地が、大阪の四條畷といいまして僕はその場所で高校時代を過ごしました。※四條畷神社は楠木正行はじめの一族の将士24名を配祀している。そういうこともあって、「楠公(なんこう)さん」と(地元では呼んでおりました)慕っておりました。
親父の正成がまだ若き日の頃のエピソードにこういうのがあります。
旅の途中、あるお坊さんと仲良くなったのだが、さぁ、ここでお別れというときに
「それでは、拙者はこのへんで失礼つかまつる」
「いやぁ、こちらこそ、どうもありがとうございました。どうぞお元気で!」
正成はお坊さんと別れて歩き出す。すると、お坊さんが一言。
「楠木正成」
と叫んだ。
正成は、振り返る。お坊さんは、叫んだ。
「楠木正成とは、何だ!? 楠正成とは、何者だ!?」・・・と。
正成はこの一言である悟りを得たというエピソード。
正成はこの一言で武将として如何に生きるべきか…という、自らの「あり方」を見出したのでしょうね。
僕たちにも、しっかりと名前がありますが、
「○○○、よ!」
「なんでっか?」
「○○○とは、何だ!? 〇〇〇とは、何者だ!」…と、問われたときに応えることの出来る「人生のぶれない軸」をしっかりと持っておきたいですね!
※これは10年以上前に僕が別のブログに書いたものを少しいじったもの・・・今のところ、自分の中での何者かは10年前と変わらず、健在なので安心しています
講演の雰囲気が伝わると嬉しいです