今日も余震が続き、
なんだか心身ともにふわふわしています。

連休のあいだに、
駆け足のようにばたばたっと、
家族4人と1匹で福岡に行ってきました。
お彼岸のお墓参りに行けたのは良かったけれど、
滞在中、ずっとずっと心には後ろめたい、申し訳ないような気持ちが渦巻いていました。

道路や線路が寸断され、両親のいる福島に向かえない現状のなか、
新幹線で被災地から離れれば離れるほど、
心配はより増幅されていき
移動中も震災のこと…
いまも辛い思いをされている被災者の方々、
大切な人に会えていない人たち、
また原発の冷却、復旧作業に命がけであたって下さっている多くの方たちのことで
なんだか頭がいっぱいになっていくようでした。


新しくなっていた博多駅付近では、震災はまるで夢だったかのよう。
街には買い物を楽しむお客さんが溢れ、
放射性物質の心配ない野菜、牛乳のほかにも、おいしそうな食べ物もいっぱい。
駅の照明も煌々と照らされていました。
ガソリンも潤沢にあるようです。

こうして西日本がより栄えていくことで、
間接的に東北を援助することにつながり、
日本がまだ元気になれる可能性を感じ、
西日本の力を、あらためて心強いビックリマークと思いました。

それと同時に、
報道の温度差も、感じました。

関東にいて、
朝に晩に毎日深刻な現実を見聞きしていながら
何の役にも立てていないことに加え、
自分たちだけが便利な環境に逃げてきているようで、
所在無い苦しさが胸のどこかに引っかかっていました。

誤解があったら申し訳ないのですが、
ソフトバンクホークスの王さんの募金活動や、
読者になって下さっているデニムのラジオさんのブログをはじめ、
九州の皆さんの力を東北へ、と言う熱い思いはしっかり感じています、
あくまでこれは自分の中だけの葛藤なのだと思います。

そんな心境のせいで、
せっかく行ったのに楽しむ気持ちとは程遠く、
こんなに早く、大好きな福岡から帰りたい、と思ったのは初めてでした。
この訳の分からない疎外感を抱きながら身体だけ安全でいるよりも、
不安を分け合いながらみんなで頑張るほうが、
ずっと心が落ち着くことに気づいたからかも知れません。

二日後に明るい小倉駅を発ち、
節電でエスカレーターも動かず、照明も暗い品川駅に降り立ったら、妙にほっとしました。

帰ってきたところで、自分にできることは小さいかもしれないけれど…。

もちろん子供たちを守るためには、
情報を精査し、現状を正確に把握して、
被曝させないように後悔しない選択をすべきでしょうが
過剰に心配しない冷静さも、持たないといけないな、と思います。

そして、被災地の子供たちを見習い、いつも前向きに。
照明は暗くても、明るく元気に、ねひらめき電球
いま出来る事をみんなで夏も冬もずっと続ければ、
いつかはかたちになっていくはずですよね。


…被災地の子供たちは、みんな本当に偉いですね。
がんばりすぎていないかなあと心配になるくらい。
周りに元気や勇気を与えるだけでなく、進んで手伝い、仕事を自ら見つけて、
映像を見るたび泣けるほど、素晴らしい。
困難は人を成長させるものですね。
一日も早く、学校に行けて、思い切り遊べ、
ちょっとでもわがままを言える環境に戻れるように。


今日から、緊急車両専用道路で、配送の事業用車両も通行可能になったそうです。
宅配便で元気を届けることも出来るようになって、
そのうち一般車両や電車も通れるようになり、
被災者の皆さんの毎日も、今より少しでも良い方向に向かうように。

もどかしい思いばかり、願うばっかりの私ですが、
ここで脈絡なく書かせてもらったおかげで、混沌とした思いが少しずつ整理されてきました。

交通網などの復活の様子を見ながら、
出来ることをたえず探しつつ、
静かにいつものように
日々笑顔で暮らすことを目指そう、と思います。


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