5ヶ月。 | 雨夜の月

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堺雅人さん&大泉洋ちゃんの話題を中心に、
日々のよしなしごとや萌えなんかを呟いたり叫んだりするイタいブログです。

あの日から5ヶ月とちょびっと経ちました。


これから先、11日が来るたびに

あれから半年経った、10ヶ月経った、1年、2年……

そうやって指折り数えていくんだろうと思う。


いつになったら数えるのをやめるんだろう。


2011.3.11 14:46


この数字を、いつか思い出せなくなる日がくるんだろうか。



震災を振り返る特番で、

あの日のあの時間からの映像を見ていたら、涙が止まらなくなった。


5ヶ月なんて、たったそんなもんだ。

まだ簡単に、スイッチ押したらポンと、あの日に戻れる。

怖さ、不安、焦燥、混乱、無力感。

ことばで言い表せていそうで、でも言い表せないような、

ぐちゃぐちゃごちゃごちゃしたあの静かな、揺れる夜に戻れてしまう。


仮眠とろうなんて口では言っても、眠れるわけもなくて、

まんじりともしないで明かした夜に聞いた、

ラジオから流れてくるアナウンサーの言葉


土砂崩れ、道路寸断、○○地区が孤立状態になっている模様、

ショッピングモールの天井が落ちて子どもが犠牲になった、

津波警報、余震には充分注意をしてください、ただいまの震度は

地震による津波で沿岸部は壊滅状態

水が引かず警察が非常線を張っていて立ち入ることすらできません

若林区荒浜では路上に多数の遺体、その数2、300人とみられ


津波で沿岸部が壊滅?カイメツって何さ。

路上に多数の何だって?怪我人じゃなくて、何て言ったいま。


うそでしょ、って。



「未曾有の」とか「1000年に一度の」とか「想定外の」とか

そんな修飾語を聞くたびに嫌になる。

政治家の言い訳か、よくできた映画みたいで、嘘んこみたいで嫌になる。


こう言ってはいけないんだろうけど、

たぶん、日本人の半分くらいにとっては

この震災はもの凄く身近で超リアルなフィクションだ。


非常時なのにボンクラ政治家が寝ぼけくさった事しかしないのも、

公共の電波で陽気に被災地侮辱がたれ流されるのも、

避難先の土地で放射能怖いとか囃されて大人までいじめられるのも、

そういうことなんだろうと思う。



あの明かりも暖もない、真っ暗な夜の底なしの怖さを知っている人にとっては、

超リアルでもフィクションでも嘘んこでもない。



電池がなくなりそうな中、メールで無事を確認できたときの安心。

固定電話すら混線と混雑で不安定な最中、

電話の向こうの相手の声が聞こえたときの嬉しさ。

仕事でやりとりしている、顔も知らないような人でさえ、お互いの無事を喜んで安堵して、

「がんばりましょうね」と言いあったこと。



人生で、こんなにも人のあたたかさや心強さを感じたことはありません。


だからこそ、あの途方に暮れていたときに、

手を差し伸べてくれたり、励ましてくれたりした人たちの優しさは

一生忘れない。


忘れたいもの、

忘れちゃいけないもの、

忘れたくないもの、

忘れられないもの、


まるごと抱えて、節目節目に、

あの日を、あの日々を想おう。



そいで、今日も明日も元気に笑って

自分の持ち場で自分のお仕事に汗を流して生きていきますよ。