インドには人の運命がすべて書かれている「アガスティアの葉」というものがあるそうです。
この葉っぱには、予言を見にくるすべての人の5000年間の生まれ変わりの姿や、現在のこと、そして未来のことが事細かに記されているのだそうです。
今年1月に読んだラウル・イクセンバーグさんの本の中にも人の運命について興味深い話が紹介されていました。
その話とは、1983年8月21日にアキノ元大統領の夫であるニノイ・アキノ氏が数多くの人々に目撃される可能性の非常に高い白昼のフィリピン・マニラ国際空港で暗殺された事件のことと、その死を数年前から予言していたある霊能者について書かれたものでした。
当時、フィリピンの大統領であったマルコスと夫人のイメルダは、東アジアで最も有名な霊能者のひとりといわれる人物と、外遊先のシンガポールで会談しました。
その時のテーマは、「マルコス王朝の運命」についてです。
明るい未来を期待していた2人でしたが、霊能者の話を聞くにつれて、夫婦の顔は曇り、どんどん血の気が引いていきました。
霊能者は夫婦に向かって次の3つの象徴的なことを告げました。
1) 夫婦どちらかの故郷の海が赤く染まる時、マルコス王朝の崩壊が始まる。
2) 夫婦どちらかの故郷の山が噴火する時、崩壊はだれの目にも明らかになる。
3) 「白い服を着た男」が帰ってきてフィリピンの土を踏む時、崩壊は決定的になる。
マルコス王朝はこれら3つの予兆を順番に示しながら、崩壊へと向っていくと予言されたわけです。
この予告後、しばらくしてイメルダ夫人の故郷の海が赤潮で真っ赤に染まったという情報が舞い込んできました。
それからまもなく、今度は、マルコス大統領の故郷であるルソン島北部の山が突然、噴火を起こしたのです。
この時、夫婦はそろって霊能者の予言に脅え、「なんとしても第三の予言の現実化を食い止めなければならない」と考えました。
1983年、マルコスの再三にわたる警告にもかかわらず、アキノ氏はマルコス独裁政権の長期化で政治は腐敗し、経済も悪化する中で行われる翌年の国民会議選挙に備えるためにフィリピンに向かいます。
この時、マルコスは直感するのです。
第三の予言の「白い服を着た男」がニノイ・アキノであると。
そして、こう決心します。
「ニノイがフィリピンの土を踏む前に殺さなければならない。それにはタラップ上で、しかも乗客やプレス、空港関係者、ターミナルの乗客の視線からはずされたところで殺さなければならない」
その日、アキノ氏はフィリピンでも悪名高いボニファシオ監獄での7年7カ月に及ぶ独房生活から解放される時に着た「白いサファリスーツ」を着ていました。
マニラ国際空港に到着したアキノ氏は、機内に侵入してきた屈強な男たちに連れられ、VIP専用のタラップを降りていきました。
そして一発の銃声が空港内に響き渡りました。
その直後、身代わりの犯人にされ、先に殺されたガルマンが倒れているそばに、45口径から放たれた弾丸によって撃たれ白いスーツを自らの血で真っ赤に染めて横たわるアキノ氏の姿がありました。その模様は、その日のうちに全世界に放映されました。
こうして三つ目の予言も成就し、そして、マルコス王朝は崩壊していったのです。
5000年間の人々の運命が刻まれている「アガスティアの葉」、霊能者の予言の通りに崩壊していくマルコス王朝・・・・。
こうした話を聞くと、人の人生とはこの世に生まれてくる前からすでに決まっているのではないかと思われてきます。
実際はどうなのでしょう。
どうやら、人の運命は、生まれる前からすでに決まっているようです。
人生が決まっていると言うと、「努力しても意味がないじゃないか」とか、「では、好き勝手に生きてもいいんだ」といったネガティブなとらえ方をする方がいらっしゃいますが、それはこの世にやって来た意義をいくら知らないからといっても、あまりにもかけ離れた幼い考え方です。
なぜなら、自分の人生を決めたのは、他でもない、“自分自身”であるからです。
向こうの世界から、こちらの世界にやってくるということは、そう容易なことではないようです。
来ることが決まるまでには、数々の試験があり、それをクリアした人のみとなっていますから、こちらの世界にやってきた人は全員が、このいくつもの厳しい試験を乗り越えた特別な人であるわけです。
人は魂の成長のためにこの世にやって来ています。
自ら希望して、待ちに待った気持ちでやってきます。
この世に来るに当たって、自分の魂の成長にふさわしい環境、境遇、課題を前もって決めてやってくるわけです。
ですから、どの国のどの町に生まれるのか、両親を誰にするのかも自分で決めてやってきます。
反抗期に親に向かって、「自分が勝手に生んだんだろう!」「子は親を選らべないから」なんて暴言をはく人がいると聞きますが、これはとんでもない言いがかりです。100%自分で両親を選んで生まれてきているのですから、天に唾するようなことです。
これまで過去世で経験したことを、今世で再びやっても成長にはあまり結びつきませんし、奇想天外な課題、自分ではない人様の課題を与えるようにプログラムしても成長の阻害にしかなりませんから、自分にちょうどいい課題を向こうの世界にいる間に選んで、この世にやってきています。
自分だけの課題と向き合い、試行錯誤し、時には失敗を重ねながら、成長に結びつく答えを見つけて生きていくことになるわけです。
ただ、“修行”ですので、ほとんどの人が、あの世で自分で決めたことの記憶をすっかり消されてやってきていますから、「なんでこんな目にあわなければならないんだ」「自分には乗り越えることなんて無理だ」などと嘆いたり、苦しんだりするのです。
でも、もうおわかりのように、自分で決めてきたことですから、越えられない課題、試練は一切、ありません。
どんなにつらく、苦しく、難しい課題、試練であるように見えても、必ず乗り越えられることになっているのです。
大切なことは、自分を信じてあげることです。
「あなたなら大丈夫」というメッセージを胸に、この世にあえて、成長するためにやってきた自分の魂を心底信じてあげることです。
自分で決めてきたということがわかると、この世に、偶然などなく、すべてが必然であることがわかってきます。
不幸や不安を抱くこともありません。
不幸や不安の感情が浮かんできてもいいのですが、これもまた、課題や試練として自分が乗り越えて成長するために浮かんできているものですから、長くこだわり、“執着”しないように心がけていけばいいのです。
永遠に消えない不幸や不安は自分の中には微塵(みじん)も存在しません。
多くの希望者の中から選ばれてこの世にやって来たこと、生まれる前から、自分だけの特別な課題を持って生まれてきたこと・・・、そんないずれをとって見ても、人は誰とも一緒ではない、一人ひとりがまさに”特別な存在”です。
人を想いやり、いたわり、敬い、愛でることとは別に、必要以上に人と自分との違いを気にして、心の重荷にするようなことはまったく必要ないのです。
自分は自分です。
やるべきことがわからず、不安や心配になったとしても大丈夫です。
そのために、神様は生まれた瞬間から、人生のガイド役として守護霊様をそばに使わせてくださっています。
「守護霊様、私がやるべきことに導いてくださいね。よろしくお願いしますね」と一日に一度でもメッセージを送っておくことです。
守護霊者は必ず、自分が歩むべき方向を示し、必要なアドバイスをいろんな手段を使って教えてくださいます。
いつかは必ず向こうの世界に戻りますので、その時にはすべてのことが「なんだ、そうだったのか」とわかることと思いますが、多くの人々が、この世の人生を喜びと幸せにあふれたものにしてほしいと思います。
「みんなの元に、あふれるほどの喜びと幸せが訪れました。感謝します」
「天命を見つけ、天命を全(まっと)うできました。感謝します」
私も、毎朝、お日様に祈っています。