前のブログで
書いたこと
あるんだけど


TikTokに
投稿されていた
雪ちゃんが
ノラシロに
そっくりであった




見た瞬間に
彼を思い出し
胸が熱くなった



まだ私が
20代前半の頃

DV彼氏の会社で
経理事務を
していた時

下が駐車場で
2階が事務所であった


事務所の真ん前に
大手スーパーの
大駐車場があり
大きな窓から
外の行き交いが
丸見えであった


ある日
何気なく
外を見たら
大駐車の
端っこに
長毛の薄汚れた
白い犬が座っていた

それから
毎日彼は
食べ物を探してか?
飼い主を探してか?
近所をウロウロするが

夕方には
いつも同じ場所で
座ってる

3日目の朝
お家を出る時
ナイロン袋に
ドッグフードを
たくさん詰め込んで
出勤した

そっと
大駐車場に近づき
彼がいつも 
座ってる場所に
ドッグフードを
入れたお皿を置いた


お昼見に行くと
お皿は空っぽだった
次の日から
毎日ドッグフードと
お水を持って行き
彼がいる時は
離れた場所から
声掛けをして
少しずつ仲良しになった

次第に
私が近くと
彼は尻尾をフリフリ
近づいて来て
くれる様になった

そして
さらに
事務所まで
会いに来てくれるまで
仲良しになった




しかし

一カ月ほどして
彼はパタリと
姿を見せなくなった

毎日
警察と保健所に
電話を掛けて
似た特徴の
犬が事故にあってないか
確かめたが
該当犬無しの答えに
安堵する日々を
送っていたが

根本的に
なぜある日突然
彼は
駐車場に現れ
同じ場所で
過ごしていたのか?


私と彼と
彼の父親とで

車であの場所に
捨てに来られた
のではないか?
と言う話になった

もしまた
事務所まで来たら
飼っても良いと
言って貰った
矢先だったので
彼がいなくなったことが
とても悲しかった

さらに

一カ月程経った
ある夕方

彼が事務所に
戻ってくるなり
早く車に乗れと
言った

私は
訳がわからないまま
車に乗り込んだ

車は10分程
走って止まった

彼が
あの家見てみ
言った

言われた
お家を見ると
真っ白になった

彼が玄関に
寝そべっていた


私は車を降り
そっと近づいて

ノラシロ
声をかけた


彼は
尻尾を
ブンブン振って
私に近づいて来た

2回頭を撫でて


車に乗り込んで
事務所に戻った


大駐車場で
暮らす犬を見て
不憫に思い
連れ帰って下さった
心優しい方に

感謝の気持ちと
ちびっとだけ
寂しい気持ちが
入り混じったが

彼が幸せに
なったのは
なにより
嬉しいことであった


その後
数回
彼に
気付かれない様に

遠くから
彼を見に行ったが


彼は
いつも真っ白であった


ただ
それだけで
幸せが伝わった





わが家の
イエシロは
最近抱っこマン


パンティングが

多くなって来て

見ているのが

辛いけど

親の務めだね