17歳の時


DV彼氏と
家出して
1年間
パチンコ屋さんで
働いてた時


ある日
熱を出して
寮のアパートで
寝ていたら

社員さんが
入れ代わり
立ち代わり
様子を見に
来てくれて

オデコに乗せた
タオルを
うるさいくらいに
変えてくれた笑い泣き笑い泣き

その当時の
パチンコ屋さんは
道ならぬ恋の果てに
たどり着いたカップルや

犯罪を犯し
逃げてる人

訳アリ人が
たくさん働いていた

子供を残し
逃げてる人が
わが子を思い
私のタオルを
変えてくれたんだと
思うけんど


その中に
お婆ちゃんがいて
私の頭に手を置き

つーやん
お前は良い子供
丈夫で元気で逞しく🎵

みたいな歌を
小さな声で
何度も泣きながら
歌ってくれた

その歌は
私の頭に
インプットされ

歴代の
シッポさん達の
子守唄として
歌って来た

ここ数年
今の
Googleならば…
と思い立ち
探してみたが
歌詞もメロディも
かなりアレンジ
されている様で
ヒットしなかった

だが
ついに飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート

その時はやって来た




一年間
働いていたある日
店長に呼び出された

僕から
親御さんに
連絡しておいたから
一度帰って
お互いに
話し合って来なさい

私達は
一年ぶりに
それぞれの
お家に帰り
戻ることを約束した

退社する時
法外な退職金を
頂いた

たくさんの
人情に出会えて
暖かな場所であった

父ちゃんと
何度か
思い出巡りで
お店の前まで行ったが
まだ営業していて
懐かしかった