こんばんは🌙

雨降る本日のお供はこちらでした。

芥川賞の候補作にもなった作品ですね。


こちらは、ジェンダーを超えた強い想いを描いた小説です。


表題作では、大学院で出会った私と美桜が卒業を経て離れ離れになった後

再会した一夜のお話になります。


私は台湾出身で、日本の大学院に入り

そのまま日本で就職。

美桜は台湾で教鞭を取るようになり、そのまま台湾で家庭を持ちます。


すれ違いのように離れ離れになった2人が中華料理屋さんで語らうのですが、

〝私〟の気持ちが細やかに書かれており

直接的な表現は無いもののその想いが読み取れます。


全体的に比喩的な表現やシーンがたくさん散りばめられていて言葉も美しく

まるで詩のような小説でした。


タイトルも詩的で良いですよね…!

最後まで読めば意味が分かって胸がきゅーっとなります。


台湾出身の主人公と、台湾在住の美桜が

台湾の文化について語り合う場面も多く、

それが何となくまた現実離れしたようなぼんやり感を醸し出していて大変よかったです🦌


美しい文章を摂取したい時に、

おすすめです🌸