あるがまま、今ここ指向アプローチ、そしてその前身、ボディフォーカスト・アプローチを学び始めて、かれこれ6、7年が経つ。


それまでの私は、毎日がストレス状態。円形脱毛症になったり、歯ぎしり、食いしばりは日常茶飯事だった。


それを辛いとか、苦しいとか思わず、それが自分の日常なのだと思い込んでいた。


もしかして、そのひとつの原因は、自分がいわゆる障害を持っているから、健康な人のような日常生活は望めない、これからも送れないんだろうな…という、ある種の諦念を持って生活していたことによるかもしれない。


そのせいか、学院で心理カウンセリングを学び、心理カウンセラーになって出逢う人たちの多くが、生きづらさを訴えても、正直、生きづらさって何?どういうことを言っているの?と、それがどのような状況をしめしているのかよくわからなかった。


しかし、段々と時間が経ち、数えきれないほど教育分析を受けるうちに、今まで感じられなかった日々の充実感や、身体的症状としてのストレスの数々(円形脱毛症や、歯ぎしり、食いしばり、免疫力、抵抗力の低下)が消失していくという事実に遭遇するうちに気が付いた。


私がずっと長い間感じ続けていた、症状や心理状態が、まさしく生きづらさだったということに…


あまりに当たり前すぎて、それが異常な状況であるといくことを自覚できなくなっていたのだろう。


生まれてからずっと、同じような状況のなかに生きていくうちに、そうした感覚が麻痺していたのかもしれない。


今は…すべてのストレスが消失したわけでもなく、つらさや苦しさ、悩みが消失したわけでもない。


ただ、それもあってよし、充実した生活の上でときに起こる現象なのだと受け容れている自分がいて、それを通過したときに、何かしらの気づきや成長があることを実感できている。


そしてこれらは、生きづらさとはまったく異質なものであるということも。


おそらく、心理を学ばなければ、臨床心理に携わらなければ、このような気づきのないまま、今もずっとストレスを感じて生活していたことだろう。


今更ながら、心理カウンセリングを勉強してよかったと心から思う。


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