2024年になりました。

今年もたくさん本を読みたいです。

 

もう2年前ってことになっちゃうけど、2022年6月に読んだ本。

 

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2022年6月に読んだ本

1. 『夢十夜』夏目漱石(再読)
2. 『アクロイド殺し』アガサ・クリスティー(再読)
3. 『『FIRE』子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり: GAFA部長が教える、40歳まで役職なし/手取り25万円だった僕が夫婦で取り組んだ資産形成/セミリタイアの考え方』寺澤伸洋
4. 『大奥 2~19巻』 よしながふみ(漫画)
5. 『永日小品』 夏目漱石
6. 『人生の土台となる読書 ーダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30』pha 
7. 『SPY×FAMILY 1~9巻』遠藤達哉(漫画)
8. 『壊れた世界の者たちよ』ドン・ウィンズロウ
9. 『天地創造デザイン部 2巻』蛇蔵 (原著), 鈴木 ツタ (原著), たら子 (著)(漫画) 
10. 『報復』ドン・ウィンズロウ
11. 『食べても食べても太らない法―読んでるうちに「ムダな食欲」が消えていく!』菊池真由子
12. 『1日外出録ハンチョウ 13巻』上原 求 (著), 新井 和也 (著), 福本 伸行 (著), 萩原 天晴 (原著)(漫画) 
13. 『ミステリと言う勿れ 11巻』田村由美(漫画) 
14. 『ビッグ4』 アガサ・クリスティ
15. 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』山田風太郎
16. 『望遠ニッポン見聞録』ヤマザキマリ
17. 『神の子供たちはみな踊る』村上春樹
18. 『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章 上下』ルトガー・ブレグマン
19. 『窓ぎわのトットちゃん 新組版』黒柳徹子
20. 『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』中田 考 (著), 天川 まなる (イラスト) 
21. 『キングダム 65巻』 原泰久(漫画)
22. 『ワンパンマン 10~13巻』村田雄介 (著), ONE (原著)(漫画) 
23. 『チムニーズ館の秘密』アガサ・ クリスティー 
24. 『スパルタ婚活塾』水野敬也
25. 『処女連祷』有吉佐和子
26. 『職業としての小説家』村上春樹(再読) 
27. 『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ 1巻』吉本浩二(漫画) 
28. 『上京生活録イチジョウ 1巻』三好智樹 (著), 瀬戸義明 (著), 福本伸行 (著), 萩原天晴 (原著)(漫画)
29. 『護られなかった者たちへ』中山七里
30. 『東京奇譚集』村上春樹 (再読)

 

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感想。


2. 『アクロイド殺し』アガサ・クリスティー

 

クリスティの代表作の一つ。有名なトリックを使っている。

初めて読んだのは中学か高校の頃だったと思うが、その衝撃は忘れない。

今回の再読では、きちんと伏線があるということに気づけて楽しかった。

 

本筋とは関係がないが、本作ではポアロが引退してかぼちゃ作りのため田舎に引っ越してきた、という設定になっていて、へぇそうだったのか、と思った。少し前に見た映画『ナイル殺人事件』(2022年)でポアロが、かぼちゃ作りをすることが夢、って言っていたので、夢がかなったのね。



8. 『壊れた世界の者たちよ』ドン・ウィンズロウ

 


『文脈力こそが知性である』(齋藤孝)の中で、ドン・ウィンズロウ作品が好きと書いてあったので、Kindleにあった本作を初めに読んだ。

6編からなる中篇集だが、なかなかおもしろかった。

 

特に表題作の『壊れた世界の者たちよ』は、私が大好きなローレンス・ブロックの『八百万の死にざま』みたいな世界観で気に入ったし(本作の訳者がローレンス・ブロックの翻訳をしている田口俊樹氏だったのでやっぱりね、とにやりともした)、『サンディエゴ動物園』はユーモアが効いてておもしろかった。

 

他の作品ももっと読みたいを思える作家に出会えて嬉しい。

ただ、ウィンズロウ3部作の1作目『犬の力』が絶版になっているのが残念。2、3作目はKindleであるのになぜ。早急にKindle化求む。

 


13. 『ミステリと言う勿れ 11巻』田村由美

 

 

今回もよかったー。田村由美さんは天才ですね。

整くんとライカのデートのとこ、たまらん。

初めてバレンタインでチョコをもらったという整くんに「みんな見る目ないんだな」と言うライカ。

小さい声で「ワンスモア」と言って泣きそうになる整くんがかわい過ぎる。

『自省録』を暗号のように使って「整くんは私にとって僥倖」だと伝えるとこもオシャレ過ぎて泣いた。

 


18. 『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章 上下』ルトガー・ブレグマン ◎+220617

 

 

ここ最近読んだ中で一番衝撃を受けた本。

 

著者が引用しているホッブズの「万人の万人に対する闘争」が人類の自然状態だということを、私自身も同じホッブズの言葉を思考の土台に置いて今まで考えていた。

 

だから、例えば母が「どうして戦争なんてするんだろうねぇ」などと言うときには、「いや、それが本来の人間の姿だから。理性や法によってそれを抑制しているだけだから」と思っていたし、私が今まで犯罪に巻き込まれず生きてこれたのは単に運がよかっただけだと思っていた。

 

しかし、本書を読んでパラダイムシフトが起こった。

「人間は本来善である」という新しい現実主義を私も受け入れたいと本気で思ったのだ。

そして、同時に、今後は人間の善性を信じて生きていこうと思っただけで既に幸福な気持ちになっていることに気づいたとき、そのこと自体が本書の主張が真実であることの証拠なのかもしれないと思った。