5/27(土)
ランチに焼肉を食べに行く。おいしくて幸せ。
焼肉の臨場感とおいしさはウーバーで代替できない。
夜は鈴木亮平祭りを開催。以前見た『俺物語!!』と『HK 変態仮面』をまた見る。
ドラマ『エルピス』を見たせいで鈴木亮平の知的エロスともいえるフェロモンにやられ、“全家具を断捨離した後で彼のためにベッドを買い直し「じゃあなんでベッド買ったの?」と囁かれた上で押し倒されたい人生だった”と思った女性陣は少なくないはずだ。
5/28(日)
映画『俺物語!!』を見たので、原作漫画を再読。
高校生男女の純愛物語なのだが、主人公・猛男が西郷隆盛ばりの巨漢でいかつい顔をしているのが斬新。(上記に添付した映画版の鈴木亮平参照。役作りのすばらしさを見よ)
映画版では原作のほんの冒頭の部分までしか描かれていないが、全巻読めば心がきれいに洗われること請け合いである。恋愛、家族愛、友情はもちろん、嫉妬心さえ愛おしい。
特に私が好きなのは、猛男の親友砂川の大学生の姉(「姉さん」)のエピソードだ。
美人で姉御肌の姉さんは小学生の頃から鼻たれ坊主だった猛男の面倒を見ていて、猛男も実の姉のように慕っていた。当時痩せていて背が高かった姉さんは、男子から心ないあだ名で呼ばれていたが、そんな姉さんに、猛男が「姉さんアレに似てるな」と美しい花を指差す。それ以来、姉さんはずっと猛男のことが好きだったのだ。年の差を気にして(まぁ3歳しか違わないのだが)せめて猛男が大学生になるまでは、と思いを告げずにいたところ、猛男に彼女ができてしまったのである。
嫉妬心と、猛男が騙されているのでは?という心配からさぐりをいれる姉さんだが、その彼女・大和が本当にいい子で、二人が心から思い合っていることを知り、二人の相談にのったり助言したりして後押しさえする。実際はまだ猛男の言動や肉体(ムキムキ)にキュンとしたりムラムラしたりしているのに。
そんな姉さんの気持ちにはまったく気が付かない浮かれポンチの二人。
大和は相談にのってもらったお礼に姉さんをイメージした手作りのケーキをプレゼントし、猛男は、姉さんの「私のことお花屋さんにあった花に似てるって言ったの覚えてる?」との問いに、「そんなことあったか?」と答えて一瞬姉さんを落ち込ませた後に、「子供の頃なんて言ったか覚えてねぇけど、あの花が姉さんぽいスよ」と同じ花を指差す。
・・・・・・もう、やめてくれ。これ以上姉さんを苦しめるのはやめてくれ。
私はそう思ったのだが、後に姉さんはこう言うのだ。
ケーキがやさしい味でさぁ
キレーは花に似てるって2回も言われてさぁ
私はそれでいいわ
『俺物語!! 4巻』河原和音(原作)、アルコ(作画)
姉さん・・・・・・!!泣
ここで私は、あ、この感動覚えがある、と思う。
もはやレジェンドと言ってもいい漫画『ベルサイユのばら』で、男装の麗人オスカルがフェルゼンへの恋をあきらめるシーンだ。
愛し合うマリー・アントワネットとフェルゼンを長い間見守りながらも密かにフェルゼンを想い続けていたオスカルが、たった一度だけ、ドレスを着て女性としてフェルゼンとダンスする。
当初オスカルだと気づかないフェルゼンが、あなたによく似ている美しい人を知っている的な話をしてオスカルのことを褒める。その後「オスカルか?」と気づきかけたフェルゼンを押しのけ駆け出し、一人になって泣くオスカルの次のセリフ。
フェルゼンの腕がわたしを抱いた・・・・・・
フェルゼンの瞳がわたしをつつみ
フェルゼンの唇が・・・・・・
わたしを語った
あきらめ・・・・・・られ・・・・・・る・・・・・・
・・・・・・よかった
これであきらめられ・・・る・・・!!
『ベルサイユのばら 2』池田理代子(集英社文庫コミック版)
オス・・・カル・・・・・・!!泣(・・・の使用法の影響を受けている)
人を愛するということについて、私もかくのごとく謙虚でありたい。