最初のエリアは、モデルルームで。

日本人の好みとは少し違うテイスト。

日本人の好みとは少し違うチョイス。

でも、一つ一つは、日本にもある雑貨だったり家具だったりして。

少しの違いが、大きな違いを、空間に生み出すらしいと、夢が膨らむ。

 

IKEAの売り場は、そんな誘導に満ちている。

 

 

そう。

IKEAでは、突飛もない、斬新なモノが売られているわけではない。

日本にも既にあるモノなんだけれども、

少し違うデザイン

少し違うコンセプト

少し違うサイズ感

で展開されている。

そして、安い。

 

雑貨だったら、お財布に優しい。

家具だって、まあ、いいんじゃないだろうか。

 

 

だからだろうか。

先日、久しぶりにIKEAでレジに並んだら、前後の家族がやたらと購入していた。

我が家でいうなら、ホームセンターで定番な消耗品を買うのと同レベルの物量。

 

我が家では、ホームセンターで、月1,季1、年1、数年1くらいで、補充を買うんだけれども、買っていると、カートてんこ盛りになる。

ところが、イケアでそこまで買えた試しがない。

 

私自身は、数年に一度IKEAに行く程度。

しかも、ご飯やお茶をし、食料品(失せもの)を購入することはあっても、雑貨や家具を買うことは、ほぼゼロ。

ヒト様から、お勧めの理由、品名、サイズ、応用方法までご指定いただいて、数週間は逡巡した挙句、ようやく買う始末。

 

それなのに、周囲の家族連れは、カートいっぱいに買っているのだ。

我が家の消耗品の定期買いのように。

 

 

 

 

既に家の中にあるモノで、少し変化があるモノをIKEAは売っている。

生活していれば、自然と消費されるモノではなく。

 

つまり、失せ物ではなく、入れ替え用のモノをIKEAは売っているのだ。

 

意図的に、どう空間を整えるか、そのためにINするか否か、代わりに何をOUTするのか、思考、感覚、感性を総動員するモノだ。

 

 

 

思考停止で買い続け、

捨てる選択肢を失念していると、

汚家まっしぐらだな。

 

そう、思った。