前回の記事で、朝5時にチェックアウトと書きましたが、間違い。4時半までにチェックアウトでした。


外がまだ暗い3時に起き支度を始めます。


いつもこの時間から寝るのに。

やればできる子です。



朝食はホテルが用意してくれたブレックファーストBOXを持って出発です。



昨夜あんなに渋滞していた道も、さすがにこの時間はすいています。



空港に到着し、まず荷物検査。

エジプト内全ての空港で、国内外線を問わず必ず二回手荷物検査が行われます。



まず空港内に入る時に預け入れ荷物と手荷物のチェック。

それからチェックインして保安区域内に入る時に手荷物検査です。



考えてみると、日本の乗り物は検査が甘いですね。


近隣の国でいうと、韓国の鉄道や地下鉄は日本と同じシステムですが、中国は地下鉄の構内に入るたびに手荷物検査がありました。(中国全土を旅したわけではないので、たまたまかもしれませんが)


数ヶ月前にあった、新幹線内での痛ましい事件。

これから日本も手荷物検査が必要になってくるのでしょうか。





まだ日の出前です。



エジプト航空のマークは、古代エジプトの神ホルス神がモチーフです。ハヤブサ。







↓こんなルートで飛びました。
紅海とナイル川の間くらいを飛行。

カイロを飛び立ってからルクソールまで1時間ほど。

東京ー大阪間ほどでしょうか。







ルクソールに到着です。





ただいまの時間、8時6分くらい。





スーツケースが出るのを待ち、昨夜のガイドさん、それからルクソール担当のドライバーさんと共にクルマで出発です!





カイロとは違い、とてものんびりしています。




本日エジプト2日目の観光。

まず午前中、古代エジプト時代首都だったテーベの西岸を観光します。


古代都市テーベは現在のルクソールに位置し、1,000年も繁栄していた街でした。

この時代の考え方では、神殿など生を連想させるものは東岸。死を連想させる葬祭殿や墓は西岸に。
理由は東から太陽が昇り、西に沈むからだそう。


こころの大好きなラムセス2世もここ、テーベに生きていました。




まず向かったのはメムノンの巨像。
第18王朝時代のファラオです。
自身の葬祭殿をこの地に作り、今は巨像しか残っていません。

その三代後のファラオがツタンカーメン、んで、さらにその五代後がラムセス2世となるわけです。

ちなみにラムセス2世の時代は第19王朝に突入しています。




3500年前とか、ピンと来ません。

すごーい。としか口から出ません。




そのあとアラバスター(大理石に似ている石)の加工場を見せてもらい、ハトシェプストの葬祭殿に。








21年前、ここで日本人10人を含む62名の方がテロの犠牲になりました。
待ち伏せしていたイスラム集団が無差別発砲したのです。


犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしながら前に進みます。




ハトシェプストは女性でしたが、葬祭殿や神殿などのレリーフや像は全て男性の格好をしています。


王は男性でなければならなかったそうです。

個人的に思いますが、このハトシェプスト。
ものすごく強い女性で、残している建造物も立派なものばかりです。


お墓はこの葬祭殿の山の向こうにある「王家の谷」で見つかり、ミイラはカイロ考古学博物館に展示されています。


ミイラは腕が胸の上でクロスされておらず、ダランとしてしまい、あまり美しくはありませんでした。



↓その頃の木の根っこだって。

ほんまかいな。




あっちにもこっちにも男装ハトシェプストさん。








この台座の上に棺が置かれ、お葬式スタートです。






たった一回、自分の死後、盛大にお葬式を挙げるためだけに作られる葬祭殿。


スケールが違いすぎます。


ちなみにハトシェプストさん。
義理の息子に殺害されてしまいます。


いつの世も権力が絡むと悲劇が起こります。




この葬祭殿の周りを見渡すと、穴がいくつも空いています。




この穴は、この葬祭殿を建設している最中に亡くなった人夫達を埋めたものだそう。

この人たちは特別にミイラにしてもらえたそうです。



次はいよいよ王家の谷です真顔