2020年6月11日
新型コロナウィルス騒ぎ、一時期とは雰囲気が変わってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は今はいわゆる事務職なのでリモートワークが続き、非常にストレスのたまる日々を過ごしております
さて、そんな中お休みをいただいて病院に行って参りました。
そう、本日はみんなだいすきマルクの日(笑)
白血病患者になると避けては通れないこのマルク(骨髄穿刺)。
通常の血管に流れる血液=末梢血に白血病細胞がいる状態というのは、ある程度進行しているので、血液が作られる骨髄に直接針を刺して骨髄液を採取して、白血病細胞を調べます。
初発時、治療中、経過観察・・・その時の状態によって、色んな検査をしますが、急性前骨髄球性白血病(APL)では今流行りの(笑)PCR検査によって「PML-RARα」という白血病細胞
の有無を直接調べることができます。
白血病、と言っても様々な型があるので白血病細胞も色々です。
APLでも、必ずしも「PML-RARα」だけが白血病細胞とは限りませんが、ほとんどがコイツです。
私の病院では寛解後2年間は、3ヶ月に1回、このマルクを行います。塗抹標本というものを作って顕微鏡で白血病細胞の有無を確認するほか、PCR検査を実施して「PML-RARα」の有無を調べます。
ちなみに、このブログを通じて様々な方と情報交換ができていますが、寛解あるいは維持療法中にどんなチェックを行うのかについては、病院や先生によって相当、差があるように思います。なんなんでしょうねぇ・・・
そして、先生(=私の主治医)のマルクです。
先生にマルクをしてもらうのは2度目ですが、結論から言うと・・・さすが先生、痛くありません。
もちろん、全く痛くないというとウソになります。
最初の麻酔は痛いので
ただ、今回確信したのは先生が今まで私にマルクをしたどの先生よりも慎重だということです。
こんな感じ。
先「では、麻酔から始めます~、チクッとしますよ」
と「イテっ!」
先「・・・(ちょっと待つ)ここは今どんな感じですか、痛いですか」
と「いえ、痛くないです」
先「ここはどうでしょう?チクチクしますか?」
と「はい、確かにチクチクします」
先「では、表面の麻酔を少し足しますね・・・どうでしょう」
と「痛くないですね」
先「これはどうでしょう?」
と「痛くないです、押されている感じはありますが」
先「OKです。では、本番いきましょう」
要は、麻酔をして、少し待って、効いているかどうか確認して進めていきます。なので、針を刺す痛みはありません。
先生は進め方が特に丁寧な印象です。
今回も偶然会ったんですが、このブログにも度々登場したエース女医さんはもっとテンポがよかった気がします。痛くない、という意味では同じなんですけどね。
「マルクは嫌だ!」という人は多くて、ブロ友さんたちで、涙を流す人もいるみたいなんですけど、本当に気の毒です。。
先生は、マルクが痛いかどうかは麻酔の腕にかかっている、と断言してました。
この病院のいい所は、その麻酔のテクニックがキチンとシェアされていることなんでしょうね。
今、思いましたが「この病院のいいところ」ってテーマはいいかもしれないですね。ちょっと考えます
さて。
無事にマルクが終わって、先生が止血します。
いつもよりちょっと、血が止まりにくかったみたいで、少し長く感じました。
その「間」を嫌ったのか、先生が一言。
先「とーちゃん、退院されて少し体重が増えたんじゃないですかね?」
と「え・・・!?わかります?人生最高記録を更新中です。原因はわかってるんです。実はリモートワークが続いてまして、入院時よりも動いてないんです」
先「やっぱり。前回よりもマルクの針を深く差した感じなんです(笑)」
なんと・・・
一応、「とーちゃんだけじゃなくて他にも似たような方がいらっしゃるんです、リモートワークも大変ですね」とフォローしていただきましたが。
・・・これちょっと考えものです
入院中は1日3,000歩をノルマにして、地下から5Fまで階段を使ったりしてたものですが、今は500歩がザラです。。
リモートワークで生産性が上がった人も世の中にいるみたいで羨ましいですが、私は全く逆なので、出勤時以上にピリピリして仕事を詰め込んでますから、仕事が終わってから散歩するとか、そういう感じにならないんですよね~。
通勤時間って大事だったんだなぁ~としみじみ思います
この先生の"残念な一言"をきっかけにちょっと考えようと思います。
まだ、しばらく新型コロナウィルスの影響は続きそうですが、季節の変わり目でもあります。体調にはお気を付けください。
今日もみなさまが健やかでありますように!