7月4日(木)
目覚めてからの体調は特に変わりなし。
ただ、やはり1週間程度のタイムラグがあるのか・・・そろそろベサノイドの副作用である、唇のガサガサが復活しつつある
経験者なら共感してもらえる筈・・・早めの対処が吉と思い、例のリップクリームを使ってみる。いい感じ・・・の気がする
さて、本日は心電図の日。
スタートからプチ事件発生
心電図で「QT延長」などの大きな異常が見つかった場合、トリセノックスの使用を即中止する可能性もあるので、先生方から検査室には「とーちゃんは朝一番で検査してください」と依頼してある。
検査室も心得たもので、大体9:00前には看護師さんが呼びにくる。で、検査室に行って簡単な手続きをするとすぐに検査が行われ、その結果は速やかに先生に伝わり、薬の調合が始まって、10:00~10:30には点滴スタート。これが心電図のある日の流れなのです。
ところが本日は、9:30になっても呼ばれない。嫌な予感がしつつ、大人しく待つ。。結局、10時過ぎに呼ばれて、心電図の検査スタート。ちょっとした手違いというか、ミスというか・・・。ん~、みんな忙しいから仕方ない、ということにしておこう
いつもどおりの感覚だと11:30~12:00の点滴スタートか?と思ったら、若先生登場。いつもなら「心電図OKでした」という会話なのだが、今日は違った。
「QT延長」ではないのですが、心電図で異常が見つかっています。ただ、トリセノックスの副作用としては報告されていない異常です。先生と協議して、本日の点滴をするか決めますので、少し待ってください。
え~・・・ この治療ができなくなるとすごく困る~
サッと姿を消す若先生。そして11:00時頃に再び現れて、結局、「本日の点滴は実施することになりました」ということで一安心。
ここで、少し若先生と会話できて、何が起こったか理解できた。
本日の心電図で見つかったのは「サドルバック型ST上昇」で、突然死を招く不整脈に繋がる可能性がある波形が出た、というものでした。
これはそこそこ深刻な「ブルガダ症候群」に見られる波形ですが、トリセノックスの副作用としては報告されていない。よって、別物と判断され、本日の点滴は実施、ただし明日も再度心電図検査を実施、ということになりました。
いよいよ、週末の外泊が怪しくなってまいりました 若先生は、「明日の心電図がOKなら」と笑顔で言ってくれましたが、どうなることやら。
で、順番が前後するのですが、この笑顔には訳があります。少し、安心されていたのです。
私はトリセノックスの治療を始めるにあたり、過去の人間ドックの健診データのうち、心電図の所見を一覧表にまとめておいたので、それを見せました。心電図はかなりの確率で毎年何か書かれていたのです
そうすると、2013年に「Coved型軽度ST上昇(右胸部)」の文字が確かにあります。そして、この所見が出た時に精密検査の指示があり、精密検査の結果、"少し普通の人より心臓が傾いているが個性の範疇で問題ない"と診断された、と伝えました。
この「コーブド型」と「サドルバック型」のST上昇が「ブルガダ症候群」に見られる波形ですが、この二つのST上昇が出たからと言って、必ず「ブルガダ症候群」が出るわけではありません。というか滅多に出ないようで。遺伝とか、色々要因があるようです。
若先生としては、私が"元々ST上昇が出る可能性があった人なんだ"とわかったので少し安心したということです。トリセノックスと関連性がないんじゃないか、という仮説の裏付けがひとつ出てきたということですね。
でもまぁ、ひょっとすると心臓に負担をかけるのは得策ではない患者かもしれないので、しっかりチェックはしていく。そんなところでしょうか。
ちなみに私は「RSR’パターン」「不完右脚ブロック」「反時計回転」がよく心電図で書かれた所見でした。どれも、正常な人でも表れるものです。心電図の世界も奥が深い・・・。
結局、この日の点滴は12:45くらいから始まりました。特に問題なく終了。
4回ある1ヶ月間の点滴。そのうちの初回の2週目。こんなところで躓くわけにはいきません
ということで、朝からちょっとバタバタしましたが、無事、治療は終了。これも水前寺清子モードの一環なんでしょうか
明日もうまく乗り切れますように