6月28日(金)
体調は変わりなし。相変わらず「元気な病人モード」継続です。
本日のイベントは心電図のみ。
朝一番、9時前に呼ばれて心電図。前回同様、待ち時間ほぼゼロで快適。そして、「QT延長」があるかどうかだけを見ているので、検査時間もめちゃくちゃ短い。え?もう終わり?って感じです。
心電図は2階なので、階段を使って5階の庭園まで行って少し歩き、地下1階の売店まで行ってコーヒーを買って病棟に戻る。これをやれば階段を入れて大体1,000歩以上の運動になる。これが心電図のある日の日課になりそうです。
さて、なぜ心電図を取るようになったのかというと、地固め療法の主役であるトリセノックスの副作用のひとつに「QT延長」があるからです。
心電図を完璧に理解して、分かり易く書くことは断念したので、トリセノックスにかかわる上っ面だけ書いてみます。
心電図というのは、「P波」「QRS波」「T波」という波で構成されます。いつものように医学的に正しいかどうかは別にして、乱暴に言うと心臓は電気信号で動いています。これを見える形にしたのが心電図です。
で、この「QRS波」の最初から「T波」の終わりまでが「QT時間」です。このQT時間が「普通より時間がかかっているよね」というのが「QT延長」です。そのまんまやん
QT延長自体を先天的な病気として持っている人もいらっしゃるようですが、薬の影響で出る人もいます。トリセノックスの副作用もその典型的なものです。ちなみにトリセノックス以外にもQT延長を引き起こす可能性のある薬は沢山あって、むしろトリセノックスはマイナーな薬です
もったいぶりましたが、この「QT延長」の何がダメなの、というと悪い不整脈を起こす恐れがある、ということです。QT延長は心臓が不安定になっている、という証拠なんです。
ただ、これが出たから即死というわけではなさそうで、心臓が不安定になった結果、気分が悪くなったり、失神したりするする可能性があり、最悪の場合は死に至る、ということのようです。なので、先生方は慎重に心電図をチェックされるんですね
あと、カリウムやマグネシウムといった、いわゆる電解質に異常がある人はそもそも不整脈が起こりやすいので、そんな採血データにも注目されています。ただでさえ不整脈を起こしやすい人に危険な不整脈を引き起こす可能性がある薬を投与するのは危険極まりないってことです。
極力安全に治療する為に製薬会社なのか、役所なのか、学会なのかよくわかりませんが、ガイドラインのようなものも出ているのでしょう。それに準拠して、私の場合、週に2回の心電図チェックがあり、薬の投与中は携帯の心電図を付けています。
ちなみに携帯版はこんな感じです。パジャマのポケットに入るくらいの大きさです。ナースステーションで監視が出来て、異常値が出たらアラームが出るようになっています。
「QT延長」が出ると、治療に影響が出ます。トリセノックス自体が休薬、あるいは使用中止になるかもしれない。これは薬との相性なので正直やってみないとわかりません。副作用というのは本当に厄介で一人一人違います。そういう意味では薬の効きもそうですね。
私と繋がっているトリセノックス経験者のブロガーさん達は、副作用が軽かった方が多いので、楽観主義の私は何とかなるだろう、と思っています
せっかく珍しい治療法をやるので、このブログで記録として残していきたいという想いもありますし、この治療が続けられますように
で、本日ですが。
心電図は全く異常なしでした。
2時間の点滴も全く問題なし。蓄積してからが本番なので油断は禁物ですが、まずは最初の1週間を乗り切れたのでホッと一安心
そして、まだ副作用も出ていないということで、今週末の外泊も認められました!
ただし、今回は病院のルールに従って、土曜日の朝に出て、日曜の夜19時までに帰ってくる条件です。G20で厳戒態勢の大阪、果たして時間通りに戻ってこれるのか!?面白いことが起こったらブログネタになりそうです
では皆様、よい週末を!