4月29日(月) 5日目

いつも通り、朝、採血。

今日は若先生、後に昼から先生とお二人登場。
数字の説明は若先生から。

・白血球は1.6で横ばい。
・血小板は58で微減、但し現在の目標の50は上回っている。
・フィブリノーゲンは安定、Dダイマーは順調に減少

・肝臓の酵素を表すASTが気持ち高めですが様子見の範囲内
要は順調に進んでいます、という事です。

という事で、本日も輸血は必要なし。
血小板の数が目標値を割ったら輸血という可能性が高いが、まだ大丈夫。

昼前に先生が来られた際には、「今って、まずはDICを回避して来たるべきキツい治療ができるように備えてる感じですか?」と聞いてみた。

そういう面があるのは否定しないが、必ずしもそうではない、との事。次の営業日?(診察がある日)になると、更に詳細なデータも取れるようになるので、それを踏まえて治療の方針を考えていきましょう、との回答。

ふーん、そんなもんか。

恐らく、先生としてはここまでは順調で言わばセオリー通りきているものの、±どちらにせよ何が起こるかわからないので明言を避けたのかもしれない。


ちなみに。

急性前骨髄球性白血病の人は必ずお世話になるのが、「ベサノイド」という薬です。私のように合併症がほとんどない場合、最初の治療はこれ飲んで寝てるだけです。

 



白血病にもいろいろ種類があって、私と同じタイプの白血病は元々やっかいな種類だったそうですが、この治療薬ができてから、劇的に改善し対応し易い種類になったそうです。

 

医学的に正確かどうか別にして、私なりの解釈で素人的な説明をすると、この薬が骨髄の中で未発達なまま増殖していく白血病細胞を強制的に発達させて外に出していくので、だんだん骨髄の中と血液が正常化されていく、おまけに死に至る症状であるDIC(播種性血管内凝固症候群)も抑えてしまう。

 

なんだか、この素人説明を見ると魔法のような薬のようで、これさえあればすべて解決するように思えますが、この薬独特の副作用があったり、正常化していく過程において、様々な要因が絡んでくるので採血をして、数字を見て輸血や投薬の判断を行っていく、というやり方が序盤のセオリー。

 

「パッと見、悪い白血病細胞いなくなったよね~」というレベルを目指すのが序盤戦で、序盤戦の主役、野球に例えると先発ピッチャーがこの「ベサノイド」です。

 

さて。
安心はしたものの、輸血も処置もないので、ものすごく暇な日になった、という事だ。

せっかく元気なんだし、病院の中をウロウロと動き回ってみる。
無駄に売店を何度も見に行ったり、庭をぐるぐる回ってみたり。

夕方、ふとスマホを見ると2,500歩くらいになっていた。

エコノミークラス症候群防止のためにも適度な歩行が必要、と病院から渡された紙に書いてあったことを思い出す。
そうだ、目標を立てよう。キツい治療が始まるまで1日3,000歩を歩こう。

後は姉夫婦と一緒に遊びに行っている妻とLINEをしたり、本を読んだり、阪神タイガーストラの試合を最初から最後まで観たり(贅沢!)して過ごす。

とーちゃんがこんな事になってしまって、せっかくの大型連休にチビ達をどこにも連れて行ってあげられないので、お義姉さん夫婦に遊びに連れ出してもらいました。
長女ココの笑顔の写真と楽しんでいる様子がLINEで送られてきて癒されるラブ

回復したら、色んなところに連れて行ってあげようアップ