2019年4月27日(土) 3日目

初めて個室で目覚める朝。

1日前と違って、ぐっすり眠れて・・・ない。タラー

 

騒音は解決したけど、体が環境変化に適応できないのか。

数時間おきに目が覚める。

ついこの間まで、布団に入ったらすぐ眠りについて、朝6時の目覚ましまで熟睡だったのに。

初日の反動で昼間、ちょこちょこ寝てしまったからだろうか?

朝の採血。

基本的には毎日採血があって、採血のない休みの日もある、という感じ。

朝の採血は大体6時。


結果を午前中に先生が伝えに来てくれる。

先生は二人。外来から見てもらっている先生=主治医と、入院してからお世話になっている病棟の若い研修医の先生。

便宜的に、「先生」と「若先生」と呼ぶことにする。

お二人とも非常に丁寧に説明してくれる。

 

朝、9時前後に6時の採決の結果を一番に伝えてくれるのは決まって若先生。
2日間の輸血の結果は"極めて良好"との事。
いったん回復したように見えてすぐにまた悪化する、というケースも少なくないらしいが、順調に回復しているので本日の輸血は必要ありません、との事。

ひとまず安心。

大体、朝の若先生との時間は

1.採血の結果フィードバック

2.体や気分に変化はないか聞かれる

3.両手、両足の肌の観察、口の中のチェック
という流れ。

このブログは今は日を遡って書いているので、今ならわかるのだが、入院以来、医師も看護師もやたら肌を気にするのが不思議だった。
 

ポイントは発疹のようなものができていないか。その発疹は指で押さえた時に白く色が抜けるものか。

みんな入院直後のこのおっちゃんに対し、播種性血管内凝固症候群(DIC)を心配していたのだ。

 

普通、例えば怪我をすると傷口から血が出て、その血は固まる。

 

DICというのは、血管内で勝手に血が固まってしまうことで、本来流れるべき血が勝手に固まると、あらゆるところで勝手に出血するし、血管が詰まったり、内臓を痛めたりするようだ。白血病が死に至る病だとされる一つの原因はこれで、この状態を回避するための血小板の輸血だったし、そのチェックに神経を尖らせていたのだ。

 

恐らく、急性前骨髄性白血病の人は普通はもっと発見が遅れるので出血しやすくて、もっと発疹や痣ができるものなんだろうな、と考えた。ちなみに私は足に1カ所しかない。

その後、看護師さんのチェックで気になる事を言われる。
「やっぱりちょっとむくんでますね」
「え?そうですか?」
「舌でほっぺたの内側を触ってみて下さい、線を感じるでしょう?」
確かに。むくんで普段は当たらない頬の内側が歯に当たるので線ができるとの事。
「全然大丈夫ですけど噛んだら口内炎になったりするのですぐに教えて下さいね」
なるほど、何もかもが100点満点じゃなくて、やはり少しずつ体に変化が出ているんだなぁ、と納得する。


今日は京都から私の両親が見舞いに来た。
自分もいわゆる「がんサバイバー」で抗がん剤治療中の父。
父を元気にする為にゴールデンウィークには最強の抗がん剤である孫を連れて行くつもりが、逆に心配させる結果になってしまった。えーん

1日ぶりに娘たちとも会う。
長女ココは何となくわかっているのか。
休診で誰もいないガランとした病院の1階を二人で手を繋いでぐるぐる2周回った。

 

次女リサは私の顔を見てケラケラ笑った。
今日がハーフバースディよ、と妻が言う。

そうか、あれから丁度半年経ったんだなぁ。

 

 

まだ入院3日目だけど、早く元気にならないと、という思いを新たにした。


色んな話をして、長女ココの七五三が今年の11月半ばで約半年後だという事に気づく。


そうか、丁度いい目標ができた。
それまでには回復して退院しよう。