ダニ騒動以来、洗濯は乾燥機を使っていた。乾燥機自体もっていなく使ったことがなかったが、ちょうど引っ越した先についていたのでラッキーである。ソーラーパネルがついているものの、電気代がどのくらいかかるのかわからないし、天気もいいので使わないかなぁと思っていたが、使ってみるとこんなに便利なものはない。すっかり乾燥機の虜である。

オーストラリアは乾燥がすごいので、外に干しておくとタオルとか、ガサガサゴワゴワ水分0パーセントになる。そのタオルを毎日使っている子供達はさぞ肌の強い子になるだろう。久しぶりに使うふわふわタオルに感動。

日曜日の午後。パースはここ最近気持ちのいい秋晴れが続く。洗濯日和だし、数日ぶりに外に干してみる。数日ぶりのお日様の匂いに「あっこれこれ!」と妙に納得するのである。
短大時代、私は写真部に所属していた。中高の運動部とはガラリと変わり文化系に入ってみる。ガチガチの写真部ではなくゆるーい写真を好きなように撮るだけの集まり。女子大だったし、カメラブームからか先輩も友達もおしゃれな子が多かった。年一回合宿があり、旅先で30人程みんな首からカメラぶら下げてシャッターチャンスを狙っているのは異様な光景であった。

バイトを掛け持ちして貯めたお金で一眼レフを購入する。EOSのKISSシリーズ。オートで半押しすればピントが合う楽なカメラ📷マニュアルでピント合わせとかしません。とりあえず撮りまくる。首から下げてどこでも撮る。

顧問がいなかったので、先輩に現像方法を教えてもらう。酢酸の匂い漂う暗室での現像作業。撮ってきた映像がスーッと浮かび上がる科学実験のような作業。2年生の就活中は合間をぬって黙々と現像するのが癒しになっていた。

都会は人工的なものが多いせいかどこか無機質な写真になるような気がする。モノクロが似合うというか、灰色の空がそうさせていたのだろうか。都会を離れると自然が芸術品として完成されているので、シャッターを押すだけで自分最高!と思う写真が撮れた。

携帯やデジカメとは違ってその場で確認できないが、写真を撮った後の現像作業はワクワク感でいっぱいだった。

そして今子供ができてからまた写真を撮る機会が増えた。たまにマメな子が写真を現像してわざわざくれたりする。いざ手にとってみると、いい写真がとれていても面倒くさがりのため全然現像していないことに気づく。写真は劣化してしまう為データで残しておけるのはありがたいが、また現像してみようかな。
私の就活はまさに氷河期真っ只中に行われた。私は専門職希望ではなく一般事務希望だったのでとりあえず手当たり次第受けた。氷河期と言われただけあって、簡単に内定は取れないだろうなぁと思っていたので、内定をいただくまで20社程受けたけど、そんなものかと思っていた。でも自分を主張し、受け続けるものの、不採用が続くといい気分ではなかった。

毎回面接や試験があるたびにその会社に向かう。降りたことない駅や通ったことのない道を、スマホもなかったので地図を見ながら探す。
実際歩くと隠れ家的なステキなお店を発見したり、花が咲いていて春が来たなと思ったり。季節が変わると空気や空も変わり、歩いていると色々な発見があった。
東京は駅と駅の距離が短いので歩いているとすぐに次の駅に着いたりする。「ここ見たことあるなぁ」「ここはこの道につながっていたのか」とかその発見が楽しかった。

後ろを振り返れば今まで歩んできた道のりが見える。あの時は分からなかったその道は見えない糸のように繋がっている。そしてそれは未来へと繋がっていのだろう。と言ってみる。

結論からすれば私は散歩が好きなアラフォーなのである。