三男が本を読んでと本を持って来た。
「男の子の育て方」
これ何処から持って来たの。以前両親が荷物を送ってくれた時父が入れてくれた本だった。これじゃなくて違う本持って来な、と言ってその本は横に置いておいた。

その後長男がその本を見つけて、パラパラめくるからストップって言ってね。と言ってパラパラゲームをし始めた。丁度開いたページを私に託しまた遊びに行ってしまった。

隠し事をなんでするのか?というページだった。大きくなるにつれ特に男の子は話さなくなるらしい。ちょっと読み始めたら三男が眠いと言って中斷してしまった。

いつものように3人を寢かしつけている時、私が小学校2年生の時のことを思い出す。

ある日学校が終わって家に帰ると母が暗い部屋で泣いていた。もうこの家でて実家に帰るよ、と言われる。これは本物のやつだ、やばいなと思ったものの、その日は友達と遊ぶ約束をしていた。遊びに行くわけにもいかないし、携帯もないから連絡もできない。どうしようと思いながらも時間が過ぎ、結局友達が家に来てくれた。

申し訳ないけど、理由も言ってはいけない気がして、ごめんね、遊べなくなっちゃったの。とだけ言って帰ってもらった。

そっかぁ転校かぁ。寂しいけど北海道も楽しそうだなと呑気なことを考えていたけど、さすがにそれは言ってはいけないだろうと転校したくないと言った。そしてその事件は祖父がメロンを買って来て解決する。

そして次の日学校へ行った時、当時は毎日日記を提出していたのだが、その日先生に呼び出された。友達とは和解していたが、友達と日記が食い違っていることを指摘され、なんで約束を破ったんだと怒られる。まさかちょっと離婚危機でしてとも言えず、こってり絞られて終わる。

この件で悲しかったとか泣いたとかいう記憶はなく、結局先生なんて悪いって決めつけて何もわかってない(言わない自分が1番悪いけど)とか理不尽だなという気持ちだった。当時の先生は親身になってくれるような感じでもなく、なんかこの人には言いたくないという感情があった。


子供って結構幼くても気を使っていて、すごくよく見ていて、意見を求めると意外とちゃんと返って来たりする。何かあったら必ず何かしら理由があるはず。

世の中やニュースで流れることを彼らなりに感じていて、今はいろんなことを抱きながら生活しているのだろうな。

次男にどんな時幸せ?と聞いてみる。ママと三男が笑っている時だって。ママは怒るし、三男はすぐ泣から。

家にいる時間が多くなり、世界が家族だけになっている今。次男はいつも笑顔で、怒られている時も笑顔で、困っている時はすぐ助けてくれて。
この自粛中、家の中崩壊しそうだけど幸せの為に笑顔で頑張るわ。