シリーズ初の長編モノであり、今回はシリーズ史上初、死者が出る。
「私」の後輩に当たる高校生の女の子が、かつて学校の屋上から飛び降りて死亡してしまった。
今回はその女生徒の親友がもう1人の主人公。その事件を真相を、私と円紫さんが暴いて行く。
事件が事件なだけに、今までのふわっとした雰囲気とはやはり変わる。
でも、ミステリー、と言ってしまうとやはり違う。このシリーズは、一つのカテゴリーで簡単に括れないのだ。死がテーマではあるのだが、親友を亡くしてしまった女生徒の苦しみと、それに秘められた思いがスローテンポで解き明かされて行く。
なので、推理小説でどんどん殺人が起こって麻痺してしまうようなあの感覚とは全く違う。
最近思うのだが、推理小説でも、もう少し1人の人間の死を丁寧に描くべきではないか?小説の中とは言え、ひとつの大切な命なのである。
・・・と、まずは東野圭吾氏あたりにもの申したい。生意気ながらm(_ _ )m