智慧のWord - 本&テレビ&日常の話より得た智慧を紹介。- -9ページ目

智慧のWord - 本&テレビ&日常の話より得た智慧を紹介。-

読書、テレビ、ときに日常の話により、気になったトピックについて気ままに綴ります。

出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション長編小説、「海賊とよばれた男」を書くにあたって、百田直樹氏が言った言葉。

この物語は、先入観を持たず読んだもので、モデルがいたことは最後のあとがきで知った次第。しかし、これがもしフィクションだったら凄過ぎる。とにかく、ストーリーの設定が緻密。戦時の当時の日本の時代背景、産業、リアリティのある登場人物達。私がまずこの本を読んで心を動かされたことは、著者の莫大な取材量だ。最後に参考文献の数々が記載されているが、資料ももちろん、関係者たちへの取材も徹底的にやったんだろうと思う。推測だが。そうでなければ、ここまでの厚みは絶対出ない。
物語の方はと言えば、私自身は石油や日本の歴史に詳しくはないので、まずは産業の勉強をしているような気持ちになった。そして、創業者・国岡鐵造のカリスマ性が何と言っても際立つ。経営の手腕はもちろんなのだが、自分がどんなに貧しくなっても、社員たちを決して見捨てることはせず、とことん信頼して「家族」と言い、援助を惜しまない。人間性に思わず惹かれる。
部下に決して「儲けろ」と言わなかった、という一文も忘れられない。
経営論を説いたビジネス書であり、一人一人の人間模様もしっかり描いた歴史小説でもある。これは、自分で言うのも変だが、色んな人に読んでもらいたい。特に、ニートやフリーターの人、そしてリーダーを目指す人かな。

以下、Amazonに著者のコメントがあったので抜粋する。
百田氏は、お騒がせ騒動があったり、小説以外の言動に注目されがちだが、やはり、彼のこの作家としての熱意には、突き動かされる部分がある。

私は「この男を書きたい!」と心から思いました。いや――書かねばならない!この素晴らしい男を一人でも多くの日本人に知ってもらいたい!それが作家としての使命だ。
気が付けば、取り憑かれたようにワープロに向かっていました。小説家になって六年、執筆しながらこれほどの充実感を覚えたことはありません。
この作品は「小説」という形を取っていますが、登場人物はすべて実在しました。そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。この奇跡のような英雄たちの物語が、一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています。