様々なステージでグローバルに活躍を続ける「エリート」たち。マッキンゼー、グーグル、トヨタ、ソニー、電通、三井物産、三菱商事、など。
そしてこの本は、彼らの「失敗」と、それを克服し、学んだことがテーマ。
私は自信満々に語るような自己啓発本があまり好きじゃない。
なので、こう言った「失敗」に焦点を当て、それを謙虚に綴ったエピソードというのは新鮮に感じたし、身近に感じられ、また人間らしさを感じた。
取り上げた人の中には、外資で働くエピソードが多かった。 日本とは文化や考え方ももちろん違う。
私自身は外資ではないし、海外の方と仕事をする機会もほぼ皆無だが、興味深かった。
たとえば、アメリカ人はストレートにものを言うと思い込んでいたが、意外と、日本人以上にオブラートに包んで話をする人が多い、とのこと。
終身雇用制の日本とは違って、アメリカではいつ自分の仕事がなくなるか分からないので、対人関係に意外にもデリケートだと言う。
また、ロシアでは 決められたことをのんびりやる「社会主義タイプの人」、お金儲けのためなら効率よく働く「資本主義タイプの人」と分けられることが多いという。ビジネスパートナーの適性をその都度見極めることも大事。仕事は「対人」がやはり重要なのだと思った。
日本企業では、三井物産の失敗共有システム。失敗事例やそこから得た教訓を会社で共有する仕組みがあるとのこと。社員がオンラインで見ることができるシステムになっていると言う。
商社は扱う規模や金額が計り知れない。それだけにかなりミスはものによってはクリティカルだと思うが、だからこそ、詳細を伝達していくことは大事だと思った。
自分の会社も似たようなシステムを採用している。ミスロス報告書を必ず提出し、ミスが起こった原因と、損失額、そして今後の対策を明記する。
ミスは誰でもしたくないし、更に知られたくない。それは全員同じだ。しかし、また同じことを繰り返さないためにも、こういった仕組みは絶対大事。
バックアップ対策にも注目。「AがダメならB、BがダメならCとバックアッププランを立てる。バックアップを常に想定する。」という考え。
納期がないと、どうしても一案だったり、先方のオーダー通りに返答したり、どうしても凝り固まってしまうことが多い。
視野を広くして、他の方向性、代替案を見出すことを忘れない働き方をしたいと思った。
また、必ずしも「高い目標を掲げる」ことが大事とは限らない。ハードルを上げすぎて、それが結局達成できず精神的にダメージを受けるくらいなら、期待値を低くして、目の前のことに全力を尽くす。そうすれば長期的に見れば成功の可能性が高くなるかも、という考え方にも共感を持った。
うん。私はこっちのタイプだな。まずは、目の前のことを着実に乗り越えていこう。
人間誰でも失敗する。それを乗り越えて成長する。
よく聞く言葉のようだけど、この本のように、具体的な経験談を語る人もまた勇気がいることだと思うし、人として忘れてはいけない「謙虚な姿勢」の大切さに気づけるんじゃないかな?
少なくとも、私は、仕事が出来るけど傲慢な人より、謙虚な人に好感を持つ。