今日は叔母の見舞いと、家の掃除に行き、
帰り道ラジオをつけたら、東京FMでとっても面白い番組をやっていた。
茂木健一郎さんナビゲートの
「未来授業ーAIは産業・社会の何を変えるのか?」
大学生に向け、今回は、AIについて5人の科学者、教授、専門家がそれぞれの見地で語るというもの。レギュラー番組が、今日は「文化の日」で3時間の特集であったようだ。
聴き始めた時はすでに4人の講義は終わっており、最後の京都大学総長 山極壽一氏(人類学者、霊長類学者、ゴリラ研究家)の話の途中であった。
まず話されていたのは、ゴリラ研究や、人間の脳、人類の歴史の研究から、
これだけSNSが普及しても、人が相手のことをちゃんと把握してつきあえる人間の数というのは、100〜150人くらいだという。年賀状を送る数もみんな大体そんなものらしい。
さらに親密につきあえるのはせいぜい10〜15人。
チームスポーツもこれくらいが多くて、これくらいでないと親密に関わり合うことはできない、50人だと多すぎる。
ゴリラも関わり合うのは10頭くらいだそうです。
スポーツでも特に、身体的に関わるということが重要で、それで親密さが増す。
SNSでは、身体的に関わらないので、安心感というものは生まれない。
「AIにできなくて、人間にできるものは何?」というテーマに。
まずAIは脳ではなくて、検索エンジン。膨大なデータから結果を出すこと。人間の知識は死んでしまえば無くなるが、AIではそれはない。
そして、好き嫌いもなく仕事をこなすから、それはいいかも。
一方、人間の脳のすごいところは「ひらめき」であると。
これは経験とか知識と全然関係のないものを生み出す力。
直観力。動物は、特にジャングルでは、みんな直観力で生きている。この咄嗟の直感、判断力が重要で、動物や人間ならではのもの。
これに対して、茂木先生は「ひらめき」とは、体を使うことによって生まれるので、AIがひらめくためには体を持つ必要がある、とのお話だった。
最後に、学生たちに、AIにできなくて人間にできるものは何か?を聞くと、
「それが価値のあるものかどうか」決めること、
(つまり自分が好きか嫌いか)
「未来」をつくること、
「恋」(愛情、友情も。データ化できない)
AIが普及しても人間にしかできないことはありそう
AIがすごいパフォーマンスをしたとしても、
人を感動させることはできないと思うけど、どうなんでしょう?
山極先生の授業、面白かったですね〜
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