つづき
しりもちをつきそうな急斜面を滑るように降りると、清水の流れる平らな場所が現れ、急に涼しい風が吹いてきました

旧駄知線、日帰トンネル
山神駅側口です
まさに別世界、ここだけ時間の流れが止まっているかのような空間じゃありませんか?
当日は暑くイオンモール土岐あたりは軽く30℃を超えてましたが、このトンネル前での体感温度はそれよりもかなり低かったです

この鉄の箱は何かわかりませんが、わりと厚みがありしっかりとした作りです
このまま錆びが進んで朽ち果てていくのでしょうか

ここをくぐると廃線になった50年前にタイムスリップできるかな?
山神駅~駄知駅の区間は1923年に開業とのことですので、トンネル自体は100年以上ここにあるんですね
手堀りのトンネルにレンガを手でひとつひとつ積み上げたんでしょうか
さすがに建設に携わった職人さんはご存命でないでしょう
スマホのライトは奥まで届きませんし、ロープには立入禁止の表示がありましたのでここまで
所有者は土岐(とき)市なんですかね?

トンネルから山神駅側は、うっそうと繁ったヤブです
軽装での歩行は困難そうです
時間となりましたので、再び山越えで駄知駅跡まで戻りましょう
帰りの道すがら、観光ガイドのかたが駄知線について詳しく説明してくださいました
駅に到着した貨車に積まれた陶器の原料土を〝なかせ〞(仲仕なかし、の方言でしょうか)がスコップでおろし、こんどは縄で束ねた陶器を満載して発車
陶器産業の隆盛にともない街も発展し、人の往来も増えさらに活気づいていったそうです
駄知駅跡にもどりました
敷地内は東濃鉄道の社有地で、最近までバスターミナルであったらしいですが
それも現在は廃止されたそうなので、こういった機会でもないと見学することも叶わなかったでしょう

建屋内にレールが残っていました

アングルをリベットで留めたトラス構造の柱
いかにも昭和の工場といった雰囲気に往時の繁栄が偲ばれます
これを作った職人さんはまだご健在なのでしょうか
撮影は忘れましたが、天井にH鋼を曲げたレール状のものがありましたので、そこにチェーンブロックのようなクレーンがあったんじゃないかと想像しました
ここでバスに乗り、案内してくださったガイドの皆さんとはお別れしました
暑いなかありがとうございました

イオンモールに戻ると、参加のバスが勢揃いしてました…が、イベント終了で帰りはじめちゃった!
岐阜バス、知多バス、北恵那交通

JR東海バス、名鉄観光バスサージェントイエロー、名鉄バス教習車、東鉄バス
濃飛バスも参加していたはずですが、ごめんない撮り忘れました

いやあ楽しかった
ありがとうございました!