室外機から排出される空気の匂いが懐かしい
繁華街の至る所から匂うその香りはどこか週末の香りがする
だらしなく汚いガスを精一杯纏っていた頃、この先ずっとこれが良いと思っていた
月日は経って、己の金で注文をする私は何が変わってしまったのだろうか
「意外と私変わってない気がする」
7年前に知り合った旧友は即答でそんなことを言っていた
私も意外と変わってないのだろうか
高校生を見て愛しむ気持ちが芽生えるのは自分が大人になってしまったからだろう
違うのか
あの日の室外機の匂いも、酒と排出物の匂いも
すべてが懐かしく感じるのが情けなく、切ない
良い週末を