何故わたしは人を愛せなくなってしまったのだろうか。
大人数の組織で、大人数の人々に囲まれながら過ごしたこの数年間
都会に行くたびにわたしは死んでいく気がする
怖くて怖くて怖くて仕方がない。
刻一刻と時間が迫る
2年前の春、自らの外見のレベルを知る
2年前の夏、男女で人間関係を構築することの楽しさを知る
2年前の秋、男女の友情は一定の条件がないと成立しないことを知る
2年前の冬、恋愛は自分の意思次第で良い方に転ぶことを知る
1年前の春、セックスの悦び、楽しさを知る
1年前の夏、恋愛の楽しさ、大人数組織で活躍する醍醐味を知る
1年前の秋、恋愛は終わりがあることを知る
1年前の冬、男がセックスだけを求めない場合もあることを知る
今年の春、恋愛が法則性のあるループ行動であることを知る
今年の夏、お金だけで解決できないこともあり、幸福度と恋愛の充実度が比例していることを知る
今年の秋、己の恋愛感情が性的欲求であり、それは性的指向でありマイノリティであることを知る
女性扱いされることも
トイレに行っている隙に会計を済ませる男も
騙されても騙されても男に騙される親友も
いつの間に変わっていく友人も
いくらセックスをしても通わない心も
平気で裏切る人間も
結局自分のことしか考えてない全ても
男の言葉の浅はかさも
全てを知ってしまったからなのか
結果や未来が終わることを約束されている世界で
手をつなぎながら電飾の下を通る人間は何を考え行動しているのだろうか
すべてが
無意味であるように見えてしまう
何度もいうが
自分のことを100%わかる人間などいない
どれだけわかりやすい人間でもそれは変わらない
それでもひとは他人に100%を追い求め崩壊する
人類が物事を忘れられず
たった1人の人間しか愛せないのであれば
世界の人口が70数億人まで膨らむことはなかったのかもしれない
なんという皮肉だろうか
わたしが何故人を愛せなくなったのか
それは人間の本来の目的や意図を経験から汲み取ってしまえるようになったからである
知ってしまったからである