少しずつ変化していく時代 


かつて私が小学生だった頃、近道するためにいつも乗り越えていたフェンスはいつのまにか取り除かれ、今では手すり付きの階段となってしまった。あの頃のランドセルを友達に任せて飛び越えたフェンスは跡形もなく消え去り、ただの便利な通り道になってしまった。この虚無感はなんだろう。一手間かけていた一連の行動は非効率的とされ省かれてしまう。超効率化社会をこんなところで感じてしまうとは思ってもいなかった。元旦の地元の道を爆音で音楽を聴きながら変化していく社会をひしひしと噛み締めながら歩を進めた。