私は自分を隠すのが得意だ。


同時に私は自分をさらけ出すのが苦手だ。それも大の苦手だ。


両親にも友達と言える人にも自分を出せない。


私の中にある闇はきっと誰にもぬぐいきれないほど汚く、どこまでも黒いんだと思う。


これから先もきっとずっとその闇は抱えなければならないし、自分の本音は隠したまま生きるのだろう。そうしないと自分を保てない。




たまに自分で自分がわからなくなる。




何をしたいのか、何をすべきなのか、何がいけないのか、自分でも、わからない時は分からない。



私を完全に理解している人物といったら、私を育てた両親でも、限りなく親しい友人でも、愛する恋人でも、そして今の自分自身でもなく、死んだ後の自分自身だけだろう。



隠れんぼで最後の最後まで私を探してくれる心優しい人はどこにもいない。今後もきっとあらわれない。


もういいかい。


もういいよ。