私は「X」が多い。
 
それは、あいさつしたら返してくれる程度の、

誕生日に寄せ書きを渡されたら書ける程度の、

でも、ある団体から抜けたらすぐに連絡が途絶える程度の


そんな存在。



友達でもない。知り合いでもない。

だから私はXと呼ぶことにした。

Xは、励ますこともできる。でも、それは気軽な励まし。

Xは、相談相手になることもできる。でも、それはありきたりなことを言って共感すればいいくらい無責任な相談相手。

Xは、一緒に行動することもできる。でも、団体から抜けたらほぼ顔を合わすこともなくなるような仲の範囲。

Xは、仲間や友達という括りにされがちである。


ぶつかり合うこともできないのに。




私は「X」が多い。




友達は少ない。