嘗ての私はとんでもないいじめっ子だった。

特に小学生の頃はひどかった。
くだらない理由で人を泣かせた。

印象に残ってるのは同級生Å。
Åは優しかった。
いつも笑顔だった。
人懐っこかった。

そんなÅが気に食わなかった。

だからくだらない理由でいじめた。

Åは毎日毎日泣いて帰っていたことを後から知った。

自分は毎日笑顔だった。

楽しく登下校をしていた。私に怯えた何人かの友達と一緒に。
誰かをいじめる優越感にたっぷりと浸かっていた。あの時私は少しの権力とくだらない多くの友達に持て囃され自分は愚か善悪せえも解らなくなっていた。

人気者だと思い込んでいた。

今、本当の人気者はÅである。
沢山の友達と仲間がÅには、いる。

そんなÅとは今もなお連絡をとっている。
Åはあの頃の関係がなかったかのように笑顔でにこやかに話す。



Åは美しい。


私はやっぱり醜い。