2023.3.17(Fri)
ミュージカル「ジェーン・エア」
@東京芸術劇場 プレイハウス
MY初日です。
ジョン・ケアード組とも言えそうな
ほぼナイツテイルのキャストのみなさま、いずれも実力者揃い!
コーラスの音の響きにうっとり。
キャスト全てどのお声も
みーんな良いんだもん。
本当に耳が幸せ。
コーラスで思い出しましたが、
舞台上にひな壇があって、
上手下手にはステージを見下ろすように
観客がはいられています。
この観客はきっとコロスなのでしょうね。

ジョンの作品には
その美しい人間性が染みわたっていて
セットもセリフ回しも
ナイツテイルやDLLを思い出させる部分が
たくさん。
ジョン・ケアードイズムは優しく
心地よい。

私はBBC版の連続ドラマ
「ジェイン・エア」を観ただけの予習。
これが全4話なのですが
なかなかのボリューム。
舞台になるとかなり駆け足になると
覚悟して観ました。
後半はドトーの追い込み感。
それでも人として大切なもの、
大切なことの集約が
ジョン・ケアード氏の作る作品には
純度高くに密にこもっているのを
今回も強く感じました。

レビューなんて
大それたものは書けませんが、
私の感想はどうしてもネタバレが
入ってしまうので、
それはいやーんな方は
以下お気をつけくださいませ。
冒頭の遠くから聞こえるジェーンを呼ぶ
ロチェスター芳雄さまの声。
ジェーンにはこの声が
どんなに離れていても聞こえるのね。
ジェーンの生い立ちを
キャストほぼ全員が
次々と語っていくのを
屋比久知奈さん演じるジェーンは
俯瞰で見ている。
ヤングジェーンの岡田悠李さんが
虐められ虐げられ、
心を閉ざしながらも
認めてもらいたい気持ちを歌い
上白石萌音さん演じるヘレンは
「赦すの」と諭す。
萌音ちゃんの歌声は優しく
思いやりに満ちていて
労りの心そのもの。
出番は少ないものの(すぐ亡くなっちゃう)
その癒しの存在感はさすが!
萌音ちゃん

屋比久知奈さんのジェーンは
知性を感じる。
言葉の重みが本当によく伝わって
こんなに聡明なジェーンを
ロチェスターが好きになるのは
とてもよく解る。
歌声ももちろん文句なく
素敵なジェーンでした。
ロチェスター芳雄さん、
ドラマ版だともっとひねくれたヤツ、、
だけど、やっぱりそうはならず
「首切り王子、、」の芳雄さんが過る。
自分の人生に重く辛くのしかかる
運命に打ちひしがれながらも
ジェーンとの愛を貫こうとする。
作品全体に拡がる運命にも立ち向かい
強く生きること、そして慈愛の心。
ジョン・ケアード氏が焦点を絞るのは
やはりそこに尽きるのだなぁと
人として大切にするべきことを
改めて教えていただきました。

それにしても芳雄さんの佇まいが素敵で。ジェーンを抱きしめる手がまた素敵で。
ベッドに横たわる芳雄さんも素敵で。
←うるさい
プレイハウスはけっこう通っていますが
初の1階RB列。
上手で見切れは全くなくとても快適!
でも~

芳雄さんは大概下手を向いていて
あんまりお顔が見れなかった気もする。
オンステージシートは
芳雄さんファンは絶対
下手がいいと思う。(私はハズレた
)

あと2回観に行きますがどちらも1階。
萌音ちゃん回は下手寄りのセンター、
ともなちゃん回は
上手センター寄りのサイド。
どっちも楽しみです~

屋比久知奈
✞ジェーン・エア
上白石萌音
✞ヘレン・バーンズ
井上芳雄
✞エドワード・フェアフォックス・ロチェスター
春野寿美礼
✞ミセス・リード/レディ・イングラム
仙名彩世
✞ジェーンの母/ソフィ/ブランナ・イングラム
樹里咲穂
✞ミス・スキャチャード/ベッシィ/バーサ・メイスン
折井理子
✞アボット/グレース・プール
水野貴以
✞アグネス/リア/メアリー・イングラム
中井智彦
✞ジェーンの父/トーマス/シンジュン・リバーズ
萬谷法英
✞ブロックスハースト/ロバート
神田恭兵
✞ジョン・リード/イングラム卿/牧師
江崎里紗 ✞ローズ(スウィング)
犬飼直紀 ✞ニコラス(スウィング)
岡田悠李 ✞ヤングジェーン/アデール
大澄賢也 ✞リチャード・メイスン
春風ひとみ ✞ミセス・フェアファックス
#シャーロッテブロンテ ✞原作
#ジョン・ケアード ✞脚本・作詞・演出
#ポール・ゴードン ✞作曲・作詞
#今井麻緒子 ✞翻訳・訳詞