最終回が放送されて
もう1週間が経つけれど、
あまりの衝撃に
リピートできずにいました…
ようやく気持ちも落ち着いてきたので
改めて心を落ち着けて
もう一度観てみた。
リアタイで観たときは
あたし、泣けなかったんだよね・・・
まず腹が立ったの。
剛くんと青年が重なってしまって
自分から死を選ぶようなこと
剛くんがするわけがないって
なんだか支離滅裂的に動揺しまくって
腹が立って・・・
救われない青年の死が犬死に思えて
悔しくて悲しすぎて腹が立った・・・
青年に生きるようにぶつけられた
周りの言葉が
彼をますます追い詰めていくように思えて
人間の勝手さ、自分の気持ちに
あまりにも忠実な有り様に腹が立った…
それでも
最後の最後まで沙莉に心臓をあげる
沙良にハートをあげるといった気持ち、
青年はブレなかったんだよね…
奇跡的に脳腫瘍が小さくなって
助かる可能性があると家族に伝えた時も
自分がそれを望んで喜ぶのではなく
この最後の選択を迷ったわけではなく
きっと心配をかけた家族に
せめて安心させてあげたい
青年なりの気遣いだったと思うし。
青年は沙良の救世主だった。
沙良の心を救って
娘の命を救って
悪夢から解放されたかのように
穏やかな家庭をも与えた。
確かに青年の躰はなくなり
命は消えてしまったけれど
沙良に笑ってと微笑みかける青年は
一瞬たりとも離れず
今を生きる沙良とともにいる…
それを青年が望んだとしても
それが青年にとって
本当に幸せな選択とは
私には思えなかった。
なんかここ
Endless SHOCKのコウイチに
通じるものがあるんだよな・・・
みくう的にね。
青年こそが沙良の狂信的な
信者だったのかな・・・
信じてしまった相手は
命をほしがった。
生きる意味や希望は与えなくても
命を差し出すほどの盲目的な狂った愛と
何よりもほしかった安らぎをくれる人だった。
そんな青年が可哀想でせつなくて
どうにもしてあげられなくて泣きました…
一回目を観たときの怒りは
悲しみと切なさで塗りつぶされて
コウイチを観たときのように
わんわん泣きました…
青年の最後を映し出す
防犯カメラの映像を
微笑みながら観る沙良が
どうしようもない悪女にみえたよ。
こういう女が男を狂わせる
男からみた魅力的な女
命をも捧げてしまう女って
こういうひとなのかな?って
またもや思ったよ。
沙良はあの青年の最後の笑顔を
何千回何万回
目を背けることもなく
泣きじゃくることもなく
見続けるのだろうと思うと
その愛はどんなに拝んでも
助けてはくれない
慈愛に満ちた微笑みだけを向ける
血の通わない女神像に思えた。
青年の最後を映した防犯カメラは
前に万引きした女の子の回で
ここには設置されていなかったはず。
あの事件の後、ここに新たに
カメラを入れたのを知っていたのは
もしかしたら二人だけだったのかな?
強盗に襲われて
このカメラに映る場所に逃げてきて
青年は何を思ったのか、
そこで何をしたのか
その真実がこのカメラに記録されれば、
自分の最後のメッセージが
沙良だけには届くと信じたのだろう。
もしかしたらあの時
強盗ともみ合った青年は
大事な心臓を守ることだけしか
考えていなかったのかも?とも思えた。
「笑って?」の逆ピースの
消え入るような穏やかな笑顔・・・
なにもかも何もかも赦して・・・
この本を書いた野島氏に熱望されて
この役を演じた青年が剛くんでよかった。
人間のエゴ、身勝手さ、
信じること愛することの恐ろしさも
剛くん持っている透明感と誠実さが
このドラマを純粋なものにしたと思う。
このドラマ、この役は
堂本剛くんがこれから歩いていく
彼の世界の中でも
指標になる作品だと思う。
彼のファンには辛くて
心をえぐられるようなドラマだけど
絶対観るべき!
何度も言うけど
つよちゃんは本当に
人をせつなくさせるのが
誰よりも上手な役者さんだよ。