最低ライン
今思うに、本当に何処が好きだったか分からない。
やはり、Nさんが言うとおり、私の思い込みだったのかもしれない。
土曜の定例MTGで、あの人の名前が久しぶりに出た。
M部長はすぐに名前を思い出せなかったみたいで
Hさんに「ほら、あいつの名前、何やったっけ?」と聞いていた。
そうか、忘れられるくらいに時間が経ったのか。と思った。
「男として最低や。」と、M部長が言い放った。
同期であるHさんも、「あいつのことを良く言うやつはいませんからね。」と。
そして、新卒のTも「まあ、あういう人でしたよね。」と。
性格は良くないかもしれない。
虚言癖があって、何が本当で嘘なのかが分からなくて
真面目な人ほど振り回されていた気がする。
そのうちのひとりなのか。私は。
「あいつ、J大学行ってんの?」
唐突にM部長がHさんへ言った。
「いや、それも本当かどうか分からないんですよ。」
それは思った。
論文を提出するだけで大学院へ行けるシステムは分かるが
あの人がそんな時間を割けていたのかも不明だし
そもそも、卒業大学のレベルと
進学したと思われる大学のレベルに大きな差がありすぎる。
多分、報告を聞いたひとは皆、半分くらい本当とは思っていないだろう。
「ほんま、あいつは最低やった。皆にも言えんことが沢山ある。」
淡い思いを抱いていた私でさえ、そうだろうなぁ…と頷いてしまう。
最低だった。
それを自分でも分かっているのに、直せ無そうだった。
可哀想だな。と思っていた。ずっと。
あの人はそういう生き方しか出来ないんだろうな。って。
卒業した高校も大学も、今更知ったけれども偏差値的には低いらしい。
それも今となれば、どうでも良いことなんだけれども。
それもJ大学大学院への進学に対して、皆に疑問を投げかけるみたい。
そこまで賢かったか?と。
勉強が出来る(高学歴)=頭が切れる
とは違うと、M部長を見て思った。
だから、もうちょっとがんばってみようと思ったんだよね。
頭の回転をフルマックスに出来る、そんな状況を楽しめるようになりたいと。
そんなことを思うと、TFは本当に素晴らしい人間だったと思う。
高学歴で頭も切れて、フットワークも軽く、人柄も良く、信頼されていて
家族想いで記憶力も良く。
私もTFみたいな人間になりたいなぁ。
あの人は反面教師で。
2人に会いたいな、と思うけれども。
会わないで、成長していきたいと思います。