10月初旬にあった読書会の課題本は

写真家の大竹英洋さんの

『そして、ぼくは旅に出た』でした。

 

 

image

 

 

 

東京で育った一人の若者が、なぜ大きな自然に憧れ、写真家を目指すようになったのか。
そしてなぜ、他でもなく、北米に広がる森と湖の世界へと旅立ったのか。
その先で、なにかに導かれるように出会った、常識を超えたスケールで生きる二人の巨人——
世界的な写真家ジム・ブランデンバーグと、探検家ウィル・スティーガー。
彼らと暮らす中での決定的な体験。そしてそこから学んだこと。
森の香り、波の音、動物たちの気配……。
フィルムに収めきれなかったすべてもまた、体にしっかりと刻み込まれていく。
——写真には写せない、けれども、一歩一歩たぐり寄せるように進んだ、たしかな旅の記憶。

 

 

 

大竹さんは舞鶴生まれ東京育ち。

大学時代に卒業後の将来のことを考えていたときに

「オオカミ」の夢を見る。

 

その夢から始まった大竹さんの写真家としての今に繋がる旅の記録。

 

 

奇跡のような出会いや出来事が起こる。

 

 

本を読んでいると

大竹さんと共に大竹さんの人生を一緒に旅をしている気持ちになる。

 

彼の行ったノースウッズ(北米の北方林アメリカとカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる地域のこと)をカヌーに乗って表紙のような水面を進んでいっているような感じになる。

 

自分が大竹さんに憑依して経験しているような感覚。

 

そして、本を読みながら彼の一歩一歩進んでいく冒険に心から応援してしまう。

 

 

 

大竹さんがこの旅がうまくいったのは

ただただラッキーだったからではなく、

 

 

大竹さんの誠実さや礼儀を重んじるところ、

そして大胆さはあるけれど、実は慎重に物事を進めていく

そんな大竹さんのお人柄によるものだと思う。

 

 

大竹さんの作品は福音館書店で写真絵本としていくつか出版されている。

 

image

 

 

それで今回の課題本になったのかな?

(課題本になった理由までは覚えていなかった)

 

と思ったら、

読書会のメンバーの方が

『そして、ぼくは旅に出た』を読んだらとてもよかったので

みんなにも読んでほしいということで

今年度の課題本の1冊となったらしい。

 

本当に課題本にしてくれて

出会わせてくれてありがとうと思う本だった。

 

 

読書会の数日前にたまたま

ノースウッズの自然や大竹さんの姿を追った

『カナダ ノースウッズ命溢れる原生林を行く』がNHKBSで再放送されていて、

それをこの日の読書会の時に皆で観た。

 

テレビで拝見しても

いいお人柄と感じられる。

 

 

また、大竹さんのインスタグラムがあることもわかり、

チェックすると、

10月はいくつか講演会があることを知り、それをメンバーにシェアしたら、

一人の先輩が新潟の新発田市での講演会に

足を運ばれて(!!)、先日、講演会のお話を聴かせてもらった。

本やテレビで観るままのお人柄だったそう。

 

今回、

『そして、ぼくは旅に出た』を読んだことで

大竹さんの自然との向き合い方が写真からも感じられて

大竹さんの写真を観る時の私の見方も変わったと思う。

 

 

2021年 第40回 土門拳賞を受賞した写真集

『ノースウッズ─生命を与える大地』を購入した。

 

 

 

いつか大竹さんの講演会に行きたいな。

 

 

 

image

(読書会の時のお茶の様子)