先日は
読書会でした。
課題本は
フィリパ・ピアスの
「サティン入江のなぞ」
今は古本でのみ購入できます。
ケートは
母、2人の兄、そして、
母方の祖母と暮らしています。
父親はケートが生まれた頃に
亡くなったと聞いています。
お父さんの墓の場所をケートは聞いていませんが、
ただ、おばあちゃんとお母さんが
墓に行っているのを見かけて
お父さんの墓の場所を知っています。
しかし、
ある日、その墓石がなくなります。
なぜ?と思って長兄に聞きますが、
そんな墓はない、ケートの見間違いだと突っぱねる長兄。
そこから物語は展開していきます。
家の入り口すぐそばの部屋は
おばあちゃんお部屋ですが、
おばあちゃんは
部屋のドアを少し開けて
見張っています。
暗闇から目が光る
って表現があります。
なんか、怖い。
しかし、おばあちゃんは
何を何のために見張っているのか?
お母さんは
愛情深いお母さんですが、
おばあちゃんの
言うなり、というか
何かおばあちゃんに押さえつけられているような
そんな雰囲気も漂ってきます。
それぞれに何かを抱えている
何か秘密があるような
そんな空気が醸し出されます。
そしてそれも解き明かされていきます。
が、明確な答えではないけれど
わかっていきます。
大人の様子、
子どもたちの心の動きを
あからさまな感情表現で表すのではなく、
その時の仕草、動作、行動で描く。
そのように書けるピアスは
すごいなぁと
毎回感じます。
(私の感想が陳腐で…)
そんな本だから
読書会の感想も
それぞれの登場人物と自分が
繋がった感想が出ます。
同じ場面での感想も
人によって違うし、
感想が出ることで
また新たな気づきが
あったりして
ただ、面白かっただけではなく、
色んな感想が色々出る
本は良書だなと
感じることが多いです。
ちょこちょこと
驚くシーンあり、
衝撃のシーンあり、
読み応えある良書だと感じます。
大人も子どもも
読んでもらいたい本。
けれど、絶版なのですよね。
そして、
残念なことに
私の住んでいる
市立図書館で
この本がリサイクル図書で
出されていて
蔵書からなくなりました(涙)。
貸出データなどを見て
リサイクル図書になるのでしょうけれど、
残念!!
私はこの本を持っているので
借りなかったのですが、
もし私が借りていたなら
図書館から
なくならなかったのではないかと思うと
とても悔やまれます。
そうそう、
読書会の
おやつはゆず大福がなかったので
隣町のお店の
レモンクリームパイを
私が食べたかったので買いました。
レモンパイの写真は撮り忘れちゃた
一緒に買ったレモンケーキも
美味しかったです。