こんにちは。

 

 

今日は小学1年生の読み聞かせでした。

 

 

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『ティッチ』と

『ちいさなヒッポ』を読みました。

 

 

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『ちいさなヒッポ』は私の大好きな1冊。

 

 

 

小さなカバの子ヒッポは生まれた時からお母さんと

一緒にいます。

大人のカバといれば安心です。

ある日ヒッポはお母さんからカバの言葉を習い始めました。

子どもにとって「グァオ!」と大きく吠えるのが大事なのです。

 

ところがある日、大人が昼寝をしている間に

一人で遊びに出かけます。そこにワニが近づいてきて…。

 

 

 

 

 

 

マーシャ・ブラウンの作品で

有名なのは『三びきのやぎのがらがらどん』が有名でしょうか。

 

 

作品ごとに画風が違うマーシャ・ブラウン。

 

 

このちいさなヒッポは版画ですが、

力強く、ダイナミックで

動物たちも

生き生きと描かれています。

 

 

特にお母さんがワニと戦うシーンは圧巻で

迫力がすごいです。

 

 

色使いもアフリカの少し乾いたイメージの

ようなくすんだ色使いが絶妙です。

 

 

小さなヒッポは

幼稚園〜小学校低学年の子どもたちと

ちょうど似ています。

 

言葉を覚え始め、

外にある様々な物と触れ合い、

経験をして、

そしてある日一人で遊びに出かけていく

 

 

大人と一緒にいれば安全だけれど

いざ一人で出かけると危険が近づいてくるかもしれない。

 

 

そんな時にはどうするのか…。

 

 

子どもたちはこの本で

ヒッポと自分を

重ね合わせるのではないかと思います。

 

 

 

ヒッポが言葉を覚えるシーンでは

ヒッポがお母さんの後に続いて

言うのですが

少したどたどしい。

 

 

それも子どもたちと重なります。

 

 

 

 

そういえば、我が娘は

牛乳のことを「ぐーあ」と言っていたな、

なんてことを思い出したりします。

 

 

 

保護者は

お母さんカバにも

そしてヒッポにも

自分を重ねて楽しめると思います。

 

 

 

 

 

 

 

お母さんカバがヒッポを助けるため

ワニと戦うシーンは

本当に迫力があって

 

 

ページをめくりその絵を見た瞬間

子どもたちからは

 

 

「すげー」

「こわー」

「やばー」

 

と声が聞こえます。

 

 

 

 

 

私は

この声を聞きながら

 

あなたたちの

 

お母さんも

そしてお父さんも

 

そしてあなたの周りにいる人たちは

 

このカバと同じなんだよ。

 

 

と思うのです。

そう思うのです。

 

 

 

 

そう思いながら

お母さんカバのすごさを

感じて

時に感情が溢れて涙が出そうになることが

稀にあるのですが

それはこらえて

平然と

読み聞かせを続けるのでした。

 

 

 

 

 

本は手の中で開いて楽しむものですが、

 

この本は遠目で見ると

その力強さを感じられます。

 

 

一度は手にとって

もらいたい本です。