こんにちは。
日々の暮らしを楽しみませんか?
兵庫県相生市のライフオーガナイザー大西典子です。
先日、毎月第2金曜日に開催される姫路おはなしの会のティータイムに参加しました。
毎月テーマを決めて絵本の読み聞かせやストーリテリング、本の紹介がある会です。
10月のテーマはイギリス。
イギリスは児童文学の宝庫です。
物語の舞台になった場所もたくさんあり、イギリスは行ってみたい国の一つです♪
この日、紹介された本の中の1冊にアリスン・アトリーの本がありました。
『西風のくれた鍵』。
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西風のくれた鍵 (岩波少年文庫 (2132))
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一つ目のおはなしを紹介してもらったのですが、
妖精、ピクシーのスカーフを拾った少年の話。
ピクシーのスカーフを持っていると
植物や動物の言葉が聞こえたり、土の中が見えたりする。
不思議なスカーフを巡って少年とピクシーがやりとりをして…。
作者のアリスン・アトリーは農場で育ちました。
田舎の自然を深く愛し、故郷の思い出を作品に生かした作家です。
アトリーが子ども時代に五感を使って様々なものを感じ、受け取たもの、
それが彼女の作品に反映されています。
妖精は本当にいるのでは?
彼女の作品を読むとそんな気持ちを抱いてしまいます。
きっといると思う、そこまで思ってしまうほど。
彼女の不思議な世界にはリアルさをも感じられるのです。
便利な現代、さほど五感を使わなくても生きていられる今だけど、
もしかしたら五感が研ぎ澄まされれば、
私にも動物や植物の声が聞こえるのではないか?なんて、思ってしまったり。
何かを感じる力。それは誰もが持っているけれど、鈍っているに違いない。
でも、それを、思い出させてくれ、ふと周りの木や動物たちに目を留めてみようと思ってしまう、そんな彼女の不思議な、でも現実にありそうな物語が私は大好きです。
アトリーの作品の中で一番好きな作品は
「時の旅人」。大人が読んでも読み応えがある作品。
本好きの方には読んでもらいたいな♪
とても美しい話です。
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時の旅人 (岩波少年文庫 (3148))
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