こんにちは。
 
いつぞや(多分9月)NHKBSで
映画『あん』がありました。
 
樹木希林演じる徳江があんを作る時
手をかけ声をかけ、
小豆と会話をしながら作っているのが印象的でした。
 
 
ハンセン病の元患者と、中年のどら焼き職人の交わりを描いた
ドリアン助川さん原作、河瀬直美監督の映画。
 
 
ドリアン助川さんがこの作品を作った経緯を話した記事がありました。
 
 
映画「あん」で問いかけた「生きる意味」とは 原作・ドリアン助川さんに聞くhttp://www.huffingtonpost.jp/2015/07/13/an-sukegawa-interview_n_7790076.html
 
 
この記事にはラジオ番組での子どもたちとのやりとりで感じたことについて述べられていて、
 
たくさんの子が割と紋切り型に「社会の役に立ちたい」「人の役に立ちたい」「そうでないと生きている意味がない」と言うけど、俺は内心、何か隙がいっぱいある言葉のように思えたんですよね。
 
生まれてから死ぬまで椅子に座り続けて、花や光や鳥を、地球や宇宙や人生を真剣に受け止め続けた人生があったら、それは無意味ですか? 宇宙的にはあっぱれな人生じゃないか。療養所に閉じ込められてしまった人生でも、垣根を越える心を持って、月や木と話をする人がいたら、すばらしい人生じゃないか。
(以下インタビューより抜粋)
 
 
と述べられていた。
 
誰かの役に立ちたい
 
そう思うことはあるけれど、
 
そうでなくても今生きていることに意味がある。
 
 
私は徳江さんが木や鳥や月、そしてあんの声を
感じる
聞こうとする
五感を使って生きているところが好きです。
 
 
 
『あん』の中の徳江さんのセリフに
ドリアン助川さんの想いが詰まっています。
 
 
「私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。
 だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ」
 
 
深いテーマの映画で
映画を観た後に色々なことを考えたけれど、
やはり、あんがつやつやして本当に美味しそうだった。
 
 
そして、あんを作る。

グレーテルのかまど ドリアン助川のどら焼き

 
 
 
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小豆を煮て

 

 

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水さらし

 

 

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蜜漬けする。

 

 

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そして、煮詰める。

 

 

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できたあんは艶やか。

粒が美しい。

私が作ったあんはぬれ甘納豆みたいになっちゃった。

 

 

食いしん坊は映画を観ても

着地点は『食』なのでした。